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第2次森保J第1号ゴールも満足せず、W杯組に挑む西村拓真「こんなんじゃ足りない」

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同点ゴールを決めた日本代表MF西村拓真

[3.24 キリンチャレンジ杯 日本 1-1 ウルグアイ 国立]

 投入直後のファーストタッチで試合を振り出しに戻した。第2次森保ジャパンのファーストゴールは、カタールW杯メンバーではないFW西村拓真(横浜FM)の左足からもたらされた。

 0-1と1点を追う後半29分、MF田中碧とともにピッチに入った西村にとってのファーストプレーだった。1分後の後半30分、DF菅原由勢のスルーパスに飛び出したMF伊東純也が右サイドからクロス。ファーサイドに詰めた西村が滑り込みながら左足で合わせた。

 まさに“国立男”だ。試合が行われた国立競技場は富山一高時代に2年生エースとして出場した2013年度の高校選手権で全国優勝を果たした思い出の場所。現在の新スタジアムになってからも昨年7月2日のJ1清水戦で1得点を決め、「相性がいい」と自認する。

 そんな新国立でリスタートを切った第2次森保ジャパンの第1号ゴールとなったが、本人は満足しない。DF吉田麻也、DF長友佑都、DF酒井宏樹らベテラン勢が選外となった守備陣は特に世代交代の色が濃いが、攻撃陣はMF南野拓実、MF相馬勇紀の招集が見送られた以外はカタールW杯メンバーが主力として残っている。

「立ち位置的にもつくられた状態の中で、僕たち新しい選手がどうやってこじ開けていくか。そこは意識しているし、まだまだ弱いなと思う」という西村の言葉は本音だろう。MF鎌田大地に代わってトップ下に入り、豊富な運動量で守備でも献身性を見せたが、「まだまだこんなんじゃ足りないし、(W杯組を)脅かすには正直、今のままでは厳しいと思う」とキッパリ。「インパクトも弱いし、自分の実力としてもまだまだ足りないというのは感じているので、もっとレベルアップしたい」とどこまでも貪欲だった。

(取材・文 西山紘平)

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