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初招集FW中村敬斗がA代表デビュー! 終盤4プレーで終了も「気持ちが全然違う」

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押されながらもキープするFW中村敬斗(LASKリンツ)

[3.24 キリンチャレンジ杯 日本 1-1 ウルグアイ 国立]

 わずか5分間足らずのA代表デビューだったが、その価値は大きなものだったようだ。試合後、初招集で初出場を果たした日本代表FW中村敬斗(LASKリンツ)は「2、3分だったけどこの2、3分でも全然違う」と目を輝かせながら話した。

 1-1で迎えた後半44分、MF三笘薫(ブライトン)との交代でピッチに入った。意識していたのは「緊張しないように」ということ。「脱力じゃないけど固くなると良くないので、いいプレーをしようと思わないで、いつもやっているプレーをしようと。自分の持ち味を出すのもそうだけど、時間的にそうじゃない場面が多いと思った」と試合展開への備えからだった。

 ファーストプレーは約1分後、スローインのレシーバー。背中を向けながら相手からボールを隠すと、MFアグスティン・カノビオのハードタックルでファウルを受けた。「国際試合は強度が違うなと。自国リーグだとあそこから前を向いて仕掛けられていたと思うけど、そこで後ろからガツンと来られたので」(中村)。想像以上の当たりに驚いた部分もあったようだが、セーフティーな入りをこなした。

 その後も試合の強度にしっかりと適応。MFフェデリコ・バルベルデにプレッシャーをかけてマイボールのスローインに持ち込んだり、DFジオバンニ・ゴンサレスに押されながらも横パスをつないだり、バルベルデの縦パスをブロックしたりと、局面のデュエルで引けを取らず、そのままタイムアップを迎えた。

 たった4プレーで試合は終了。それでも「触った回数はそんなに多くないけど、その中で球際に行けたところはあったのでプラスはあった。自分の得意な形で受ける場面は時間的になかったけど、最低限のことはやれた」と手応えの残るデビュー戦となった。

 R・マドリー所属のバルベルデら世界のトッププレーヤーたちとのマッチアップも経て「相手選手は5大でトップでやっている選手ばかりなので、短時間でも手応えを感じられてよかった」と喜びを語った中村。「ボールカットだったり、球際でフィーリングもわかった。2、3分だったけどこの2、3分で全然違う。球際で勝ったりとかそれ一つでもコロンビア戦に臨む気持ちが全然違う」。そう興奮気味に話し、すでに28日のコロンビア戦に目を向けていた。

(取材・文 竹内達也)

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