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ウルグアイから同点弾も西村拓真「1試合1試合が本当に勝負」

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FW西村拓真(横浜FM)

 強豪相手に同点ゴールを挙げたキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦から一夜明けた25日、日本代表FW西村拓真(横浜FM)が報道陣の取材に応じ、「いつも以上に大きくて、LINEもたくさん来ていた」と反響を明かした。続けて「ああやって結果を出せばみんなが喜んでくれたり、LINEもくれるので支えられていると思う」と喜びも語った。

 ウルグアイ戦ではトップ下のポジションで途中出場。すると投入直後の後半30分、右サイドを駆け上がったMF伊東純也のクロスからファーストタッチでゴールに蹴り込み、同点に追いつくゴールを決めた。A代表デビュー戦となったEAFF E-1選手権の香港戦で2ゴールを決めた西村だが、南米の強豪国相手のゴールでさらに知名度はアップ。29歳で臨むチャンスがある2026年の北中米W杯に向けて一歩ステップを上った。

 それでも西村は冷静だった。「まだまだ物足りないと思うし、ここから何ができるかが本当に大事になってくる」。まずは28日のコロンビア戦(ヨドコウ)に向け、決して浮かれることなく準備を進めようとしている。

 カタールW杯後の初陣となったウルグアイ戦ではサイドバックが中央寄りのポジショニングを取り、相手の守備ブロックを動かしながら組み立てるビルドアップにトライ。形こそ違えど横浜FMでも同様の枠組みが採用されており、西村には一日の長があるようにも思われる。

 しかしながら、西村は「マリノスと近いサッカーだけど、選手の質も違うし、個性も違うのでコミュニケーションが大事」とまずは代表仕様の取り組みにフォーカスしている様子。「動いたところで空いたスペースを誰が使うかであったり、自分がスペースをうまく使えるかを意識している」と自身の役割には似通った部分もあるようだが、“チャレンジ”の側面を強調した。

「チャレンジしたことが一番の収穫だし、やっぱりチャレンジしないと何も生まれない。ただ試合を積み重ねるだけになてしまうので、そこでみんながチャレンジして、いろんな発見があったし、そこからできるかだと思う。ブレたら良くないし、積み上げにもならないので、我慢強く、勝利にこだわりながらチャレンジしていくことが4年後につながると思う」

 ゴールという結果をもって次の試合に臨むにしても、そうした冷静な姿勢は変わることはない。「いまは自信というよりも1試合1試合が本当に勝負。地に足をつけて。ここから何ができるかは自分次第」。慢心することなく結果を残し続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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