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久保建英、リーガ終盤への決意「22でCLに」「できればあと5点。2桁得点を」

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日本代表MF久保建英

[3.28 キリンチャレンジ杯 日本 1-2 コロンビア ヨドコウ]

 カタールW杯後最初の日本代表活動が終わり、次の6月シリーズまで約2か月半のブランクが空く。この間、欧州シーズンは佳境に入っていくが、ひときわ大きな決意を持って臨もうとしているのがMF久保建英だ。所属先のソシエダは現在ラ・リーガで4位。久保にとって初のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権がすぐそこに迫っている。

 キリンチャレンジ杯コロンビア戦の試合後、久保は不運な欠場となったウルグアイ戦を振り返りながら「今回は個人的にコンディションが良かった中で1試合目に出られず、不甲斐ない思いをした。ただもうさすがにないと思うので、次の代表は何もなくフレッシュな自分で、1戦目から2試合とも出るつもりでいい準備をしていければ」と6月シリーズへの決意を語った。

 とはいえ、ここからは欧州シーズンの終盤戦。UEFAヨーロッパリーグ(EL)とコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は負傷者が続出した中で惜しくも敗退となったが、ソシエダには2013-14以来の欧州CL出場という大きな目標が残されている。

 シーズンは残り12試合。4月2日の次節はビジャレアル戦、9日にはヘタフェ戦と久保にとっては古巣との連戦が続く。また16日には久保が前回ゴールを決めたビルバオとのバスクダービーが控え、5月にはR・マドリー、バルセロナ、A・マドリーといったリーグ3強との対決がいずれも残されている。

 そうした中、久保はまずビジャレアルとの次節に目を向けていた。

「帰ってすぐビジャレアル戦があって、僕はいろいろありましたし、そういった意味で人一倍思いも強い相手ですけど、6位対4位でここを叩いておけばだいぶCLへの道が開けてくるかなというところもありますし、もう負けられないので」

 久保はスペイン移籍2年目の20-21年、R・マドリーからの期限付き移籍でビジャレアルに所属。ELでの活躍を経てもなかなか満足な出場機会を与えられず、半年間でヘタフェに武者修行先を変更したという因縁がある。シーズン後の取材で「チーム選びから失敗した」と悔いを残しており、その相手には負けられない思いがあるようだ。

 また久保の頭には他会場のカードも入っていた。「今週は他会場で3位対5位も試合をしてると思うので、今週勝てればだいぶ楽に……楽にはならないですけどね」。今節は3位のA・マドリー(勝ち点51)と5位のベティス(同45)が対戦。ここでもしソシエダ(同48)が勝利できれば、A・マドリーと勝ち点で並ぶか、ベティスとの勝ち点差を6に離すチャンスとなるため、より高い重要度をもって試合に臨む構えだ。

 そして久保は最後に力強く個人の目標を口にした。

「個人的な人生設計としても22(歳)ではチャンピオンズリーグは出ておきたいと思っているので、そういった意味で、ソシエダというある程度自分が地位を確立できているチームでCLに出るってのはすごく重要なことだと思いますし、リーガでCLに出られたらとして選手としてすごい成長できると思うので、まずは代表活動は一旦ここで整理して、チームに戻って、まずは日曜日の試合で頑張って、残り12試合ですけど、できればあと5点くらい、2桁得点を取れたらいいかなと個人的には思っています」。キャリアを大きく左右する大事な2か月が始まる。

(取材・文 竹内達也)

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