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なでしこジャパン欧州遠征メンバー発表 池田太監督会見要旨

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池田太監督

 日本サッカー協会(JFA)は29日、4月の欧州遠征に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバーを発表した。日本は、7日にポルトガル女子代表(ポルトガル/ギマラインス)と、11日にデンマーク女子代表(デンマーク/オーデンセ)と対戦。記者会見に出席した池田太監督が質疑に答えた。

池田太監督
「なでしこジャパンは7月のワールドカップに向けて、この4月に欧州遠征を計画した。2月にアメリカで行われたシービリーブスカップに続き、海外での経験を積み、また遠征をしながら移動を伴いながら大会準備を進めるといううえで、ポルトガルとデンマークというワールドカップに出場するチームとこの時期にやれることを本当に有意義に思っている。ワールドカップに向けての海外遠征というところでは、この4月のヨーロッパ遠征は最後になるので、本大会に向けていい準備を進めていきたい」

─アメリカ遠征での課題と修正点は何か?
「3試合あってそれぞれ課題と成果があったが、課題というところではブラジル戦、アメリカ戦だと、チャンスを作る回数は増やせたが、ゴールに繋げられなかったところ。ここは、これから戦っていくうえで大事な要素になってくると思うので、アタッキングサードでのラストパス、フィニッシュの精度という部分はやっていきたい。守備面では、押し込んでいる状態だったら、今後スピードのある選手、チームが出てくると思うので、カウンターというかスピードある攻撃を、どうしっかりと守備していくかを今回の遠征で修正していきたい」

─昨年からやっている3バックは、一つのオプションというよりベースとして考えていいのか?
「積み上げている状況の中で、成功体験が増えてきたというところで、今後はいろいろな組み合わせを試そうという感じになっている。どちらがベースという言い方よりは、今やっていることを継続してもう少し深みとか、選手の組み合わせなども見れればと思っている」

─今回の遠征で確認したいこと、テーマは?
「アメリカ遠征では、強度の部分、自分たちのアグレッシブさというベースをしっかり見直していこうというところは選手たちにも伝えて、それぞれの対戦相手に自分たちから仕掛けてとか、アグレッシブな戦いができたと思っている。そういった部分は成果だったので、そのアグレッシブさとか勇敢さというのは、前回の基準をもとに、今回の2試合でも求めていきたいところ。さらに大会が近づいているので、ゲームコントロールを含めて具体的な細かい共有を進めていきたい」

─代表での経験が少ない選手にどういったことを期待するか?
「試合数もそうだが、こういった遠征を通して生活面などのオフザピッチも含めて、トレーニング、試合などの経験値を上げてもらいたい。また、試合の流れだとか、いろいろなことを見ながら実際にピッチに立つ、そういった経験も積めばいいかなと思う。一つ一つの遠征を通じ、経験値を上げて本番までに準備していければと考えている」

─怪我での離脱で前回出場がなかったDF守屋都弥(I神戸)が招集されているが、選出理由は?
「前回招集して彼女のプレーを見てみたかったが、残念ながら離脱という形になってしまった。なので、また今回そういったところで、WEリーグでプレーできていたので招集した」

─アメリカ遠征のメンバーにMF猶本光(浦和)とFW田中美南(I神戸)が追加されたが、期待することは?
「2人の選手はWEリーグでしっかりとプレーしているし、アメリカ遠征ではいろいろな事情もあって招集はしていなかった。でも、しっかりとプレーしているというところで我々のチームに力を加えてくれるのではないかと期待して招集した」

─ポルトガル、デンマークの印象は?
「ポルトガルはプレーオフを勝ち抜いてきて勢いのあるチームだし、スペースによく走れる、そういったアグレッシブなチームなので、相手のプレス、圧力に対して、どうボールを動かしてチャンスを作っていくか。注意しながら準備していきたい。デンマークは非常に組織立てて、やることがしっかりしているチーム。ワールドカップに向けてしっかりチーム作りを進めている相手に、ワールドカップとサイクルは違うけど、試合を見てそこからミーティングで選手に伝えてゲームにいく、そういった流れを作っていきたい」

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