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U-20W杯“当落選上”メンバーのU-20日本代表候補が関東大学選抜と対戦、千葉寛汰2発も追いつかれてドロー

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FW千葉寛汰(徳島)が2ゴール

 U-20日本代表候補は3、4日にトレーニングキャンプを実施。4日には関東大学選抜と45分2本の練習試合を行い、2-2のドローとなった。

 3月のU20アジアカップで5月開催のU-20ワールドカップ出場権を手にした日本。U-20W杯はインドネシア開催が白紙となり、いまだ開催地が未決定という状況だが、本大会での活躍を目指して準備を進める。今回のトレーニングキャンプでは、3月のU20アジア杯で出場時間が短かった選手や、未招集だった“当落選上”の選手を中心に14人が選ばれた。

 4日の関東大学選抜との試合では、4-2-3-1の布陣を敷く。前半1試合目のGKは春名竜聖(水戸)、4バックは左からDF稲垣篤志(明治大)、DF工藤孝太(藤枝)、DFヴァンイヤーデン・ショーン(横浜FC)、DF西久保駿介(千葉)。ボランチ2人はMF石渡ネルソン(C大阪)とキャプテンマークを巻いたMF保田堅心(大分)。2列目は左からMF笠柳翼(長崎)、MF熊取谷一星(明治大)、MF松村晃助(法政大)。1トップはFW千葉寛汰(徳島)となった。

 新1、2年生中心の関東大学選抜は4-4-2の布陣。GKは佐藤瑠星(筑波大2年)、4バックは左からDF安藤寿岐(筑波大2年)、DF田口空我(流通経済大2年)、DF池谷銀姿郎(筑波大1年)、DF佐々木奈琉(早稲田大2年)。ボランチ2人はMF池田柚生(桐蔭横浜大2年)とMF林晴己(明治大2年)。左サイドハーフはMF山崎太新(筑波大2年)、右サイドハーフはMF本間温士(桐蔭横浜大2年)。2トップはFW名須川真光(順天堂大2年)とFW根本鼓太郎(桐蔭横浜大2年)となった。

 序盤から攻勢に出たのは関東大学選抜。前半10分には名須川がPA内で右足シュートを放つも、GK佐藤に阻まれる。直後には2度連続でCKを蹴り込むも、ゴール枠を捉えられない。その後はU-20日本代表候補が反撃へ。熊取谷や千葉が鋭いシュートで相手ゴールを脅かした。

 前半24分、U-20日本代表候補が均衡を破る。笠柳が右サイドにパスを出すと、松村がクロスを上げる。PA中央で千葉が鋭く反応してヘディングシュート。U-20日本代表候補の先制ゴールとなった。

 関東大学選抜は前半30分に安藤が下がり、DF大迫蒼人(法政大2年)が入る。前半37分にはU-20日本代表候補の春名からロングフィードが飛ぶと、最前線で収めた千葉を抑えるべく、池谷がファウルで止める。主審からレッドカードが出たものの、練習試合の意味合いを残すために池谷は引き続きプレー続行となった。

 すると、そのファウルでFKを獲得したU-20日本代表候補がチャンスを逃さない。保田がワンタッチでFKを始めると、千葉が豪快に右足シュート。鋭い弾道がゴールに突き刺さり、U-20日本代表候補が2-0と点差を広げた。

 前半で2点リードとなったU-20日本代表候補は、後半2試合目からベンチメンバー残り3人を投入し、春名からGK若林学歩(大宮)、ヴァンイヤーデンからDF諏訪間幸成(筑波大)、石渡からMF安部大晴(長崎)を出場させる。また、左SBの稲垣と右SBの西久保の左右を入れ替え、2列目は左から熊取谷、松村、笠柳と並びを変えた。

 関東大学選抜も前半1試合目から9人交代させる。さらに後半2試合目の開始直後にFW北浜琉星(中央大1年)が負傷。結果的に10名が交代し、4-4-2の布陣。GKはU20アジア杯にも参加した彼島優(流通経済大2年)、4バックは左からDF大迫蒼人(法政大2年)、DF萩原聖也(流通経済大1年)、池谷、佐々木。ボランチはMF島野怜(明治大2年)とMF渋谷諒太(流通経済大2年)。左サイドはDF都築駿太(流通経済大1年)、右サイドはMF藤森颯太(明治大2年)。2トップはMF川畑優翔(流通経済大2年)とFW松永颯汰(流通経済大2年)となった。

 後半序盤は関東大学選抜が攻撃に出るが、U-20日本代表候補GK若林の好セーブに止められる。後半8分には大迫が負傷し、DF安藤寿岐(筑波大2年)が出場。同11分のチャンスもGK若林に阻まれた。

 U-20日本代表候補も攻勢を強めるが、交代人数が少ない中で徐々に動きが止まり始める。後半25分、熊取谷と工藤が下がり、ヴァンイヤーデンと石渡が再出場。4-3-3の布陣に変え、中盤を保田、石渡、安部の3人で固めた。

 だが、ここから関東大学選抜の反撃が始まる。後半26分に島野が左足ミドルで1点を返すと、後半アディショナルタイムには川畑がヘディングシュートを決め切る。2-2と追いついてみせ、痛み分けで試合終了となった。試合後にはPK戦を実施。U-20日本代表候補が7-6で勝利を収めた。

(取材・文 石川祐介)
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