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連係ミスからOG献上…なでしこジャパンはデンマークに敗れて欧州遠征を1勝1敗で終了

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※写真はポルトガル戦のもの

[4.11 国際親善試合 日本 0-1 デンマーク]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は11日、国際親善試合でデンマーク女子代表と対戦した。試合は0-1でデンマークに敗戦。欧州遠征2戦目を勝利で飾ることはできなかった。

 7月20日開幕の女子ワールドカップに臨むメンバー発表前最後のテストマッチ。7日に行われたポルトガル戦を2-1の勝利で飾ったなでしこジャパンは、敵地に乗り込みデンマークと対戦した。チームを率いる{{池田太}監督は、これまでと同様に3-4-2-1のシステムを採用。次のような布陣となった。

 ゴールマウスに立ったのは絶対的守護神のGK山下杏也加(I神戸)。3バックは左からDF南萌華(ローマ)、DF熊谷紗希(バイエルン)、DF三宅史織(I神戸)が並び、左ウイングバックにMF遠藤純(エンジェル・シティFC)、右ウイングバックにDF清水梨紗(ウエスト・ハム)が入った。ダブルボランチはMF長野風花(リバプール)と長谷川唯(マンチェスター・C)の2枚。FW岩渕真奈(トッテナム)とMF藤野あおば(東京NB)が2シャドーの位置からゴールを狙い、最前線にはFW植木理子(東京NB)が入った。

 前半は立ち上がりからデンマークペースで試合が進むと、日本はセットプレーからピンチを迎えた。コーナーキックでペナルティエリア内の制空権を奪われると、打点の高いヘディング弾が山下の守るゴールを襲う。ただ、精度を欠いたシュートは枠を捉えることはなく、日本は難を逃れた。

 攻め込まれながらも奪ったらボールを大事にして前進を試みる日本。前半20分には清水、長谷川で左サイドから攻撃を仕掛けたが、決定機を作り出すには至らなかった。日本は途中から岩渕、藤野の位置を変えて攻撃の活性化を図るも、デンマークの勢いがある攻守に苦しむ展開。守備にまわる時間が続いた。

 日本は前半38分にも右サイドからチャンスを作った。長谷川からのボールでディフェンスラインの背後に抜け出した清水がゴール前にボールを送ると、走り込んで来た岩渕がコントロール。相手を交わしてシュートを狙ったが、ブロックに遭い、決めきることができない。

 前半終盤にかけて徐々にボールを握った日本は、スコアレスで最初の45分を折り返すと、ハーフタイムでの交代はなし。岩渕、藤野の位置を戻して後半の開始を迎えた。同7分には、右サイドで得たフリーキックを遠藤が左足で蹴り込むと、三宅が頭で合わせる。しかし、シュートは枠を捉えることはできなかった。

 なかなか相手のゴール前に持ち運べない日本は、植木をターゲットにロングパスで打開を図るも、人数が揃った守備網を突破できない。苦し紛れに放ったシュートは枠を大きく外れた。攻勢に出たい日本は後半13分に2枚替え。岩渕、三宅を下げてMF宮澤ひなた(マイ仙台)、DF守屋都弥(I神戸)をピッチへ。すると同19分には、その守屋からクロスボールが入ると、ファーサイドに流れたところに宮澤。オーバーラップしてきた遠藤に預けると、強烈なシュートを放ったが、GKマヤ・バイ・ウスタゴーのセーブに遭った。

 前半とは打って変わって日本が主導権を握り始めると、デンマークは後半21分に4枚替え。FWスタイン・ラーセン、FWニコリン・ソレンセン、MFカレン・ホルムガード、DFシモーネ・ボエ・ソレンセンに代えてMFアマリー・バンスガード、FWミッレ・ゲイル、MFサンネ・トロエルスガード・ニールセン、DFルナ・ゲビツを投入。さらに同26分には、DFカトリーヌ・ベジェを下げてDFソフィー スワバをピッチに入れた。

 日本は後半30分に植木とFW浜野まいか(ハンマルビーIF)を交代。だが、ここから1点を狙いにいくというタイミングで相手にゴールを許してしまう。デンマークは同33分に自陣左サイドから前線を狙ったロングボールを入れると、頭でバックパスを試みた南と山下で意思の疎通ができず、ボールはゴール方向へ。日本はオウンゴールでビハインドを背負うことになった。

 後半39分には浜野が遠めからシュートを狙うも、ボールは僅かに枠の上。反撃を目指した日本だが最後までゴールが遠く、0-1でデンマークに敗れた。

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