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U-20W杯の目標は「世界一」と冨樫監督、GLで戦うセネガル・コロンビア・イスラエルの警戒ポイントは

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U-20日本代表の冨樫剛一監督

 U-20日本代表の冨樫剛一監督が8日、U-20ワールドカップメンバー20人を発表した。本大会は今月20日に開幕し、グループリーグではセネガル、コロンビア、イスラエルと対戦。指揮官は記者会見で対戦国の印象と警戒すべきポイントを語った。

 21日に行われる初戦の相手はセネガル。今年2〜3月に行われたアフリカ予選を首位で突破した強敵だ。冨樫監督は「アフリカナンバーワンのチームで、個の戦いになってしまうとものすごくレベルの高いチームだと認識している」と警戒しつつ、「どのような戦いをしていくかを選手たちと共有し、なるべく自分たちの土俵に引き入れる戦いができればと思う」と展望を述べた。

 第2戦は24日にコロンビアと対戦。自国開催の南米最終予選を3勝1分1敗の3位で勝ち抜き、本大会行きの切符をつかんだ。日本は昨年6月のモーリスレベロトーナメントで対戦し、1-2で敗戦。「フランス遠征で戦っているが、私たちはゲームに負けている」という点を強調した冨樫監督は「強いチームで、実際に力があるチーム。特にカウンターでは鋭さがあり、前線のクオリティーが非常に高い。日本のような雰囲気でゲームを進めていたら一発でやられてしまう。選手たちもコロンビアにそういう印象を持っている。だから緩みがないゲームにできれば」と話した。

 第3戦は27日にイスラエルと対戦する。イスラエルは今大会が初出場だが、欧州予選では代表決定戦でフランスを破り、決勝でもイングランドと延長戦まで持ち込んだ難敵。欧州予選を現地でスカウティングした冨樫監督は「ものすごく良いチーム。日本と似たようなゲームをしてくる。コレクティブであり、テクニックもある。身長はそんなに高くはなかったが、スピーディーな攻守を持っている」と分析しつつ、「(予選以降は)あまり活動をしていないようなので間の情報も含めてスカウティングしながら、最終戦大事な試合になるのでしっかり戦っていければ」と意気込んだ。

 こうした国々との対戦を経て、冨樫監督は目標を「世界一」と断言。「若い選手たちは夢じゃなく目標として世界一を語ってくるレベルになったと感じている。私たちが言うよりも選手たちが世界一を目指している」とトップを狙う気概を示しつつ、「いつもならU-20W杯のチームはU-17W杯を経験した選手が入るチーム編成になるが、コロナ禍でU-20もU-17もW杯が行われなかったことで、このチームは誰もW杯を経験したことがない。知らないからこそ思い切って高い目標を掲げて、目の前の一戦一戦に戦って、その目標に辿り着きたいと思う」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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