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W杯優勝国でのU-20W杯に冨樫監督「よりフットボールの強さを感じられる」現地でU-20アルゼンチンとの強化試合も実現

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 アルゼンチンでのU-20ワールドカップに参加するU-20日本代表は大会直前の今月15日、開催国のU-20アルゼンチン代表とのトレーニングマッチを行う。この世代は昨年5〜6月にフランスで行われたモーリスレベロトーナメント順位決定戦で対戦し、2-3の激闘を演じていたが、その縁で相手からのオファーを受け、世界大会直前の強化試合が実現したようだ。

 アルゼンチンは当初、今年1〜2月に行われた南米予選グループリーグで敗退。ブラジル、コロンビア、パラグアイ、ペルーと同じA組で1勝3敗のグループ4位に終わり、U-20W杯の出場権を逃していた。しかし、本大会の開催を予定していたインドネシアがイスラエル代表の入国に難色を示し、開催権を返上。その結果、アルゼンチンが開催地に手を挙げ、代表チームも出場権を獲得する形となった。

 冨樫剛一監督は8日に行われたメンバー発表会見の冒頭で「インドネシアから開催地がアルゼンチンに変わったが、南米の地でよりフットボールの強さというのを私たちが感じることができるだろうし、そこで日本の若者が戦う姿を届けていきたい」と意気込みを述べ、W杯優勝に沸くサッカー強国で世界大会を戦うモチベーションを示した。

 また「アルゼンチンの印象としては僕自身も南米は20年ぶりくらいだし、選手たちも南米にすら行ったことがない。アルゼンチンの印象は何もないという状態」と率直に明かしつつ、「むしろ知らないからこそ全てを受け入れる準備ができているし、本当にフットボールに集中してチームが戦っていけるようにしていければ」と語った。

 チームは12日にアルゼンチンに到着し、15日にアルゼンチンとの強化試合を実施予定。「昨年5〜6月のフランス遠征では彼らにものすごく気づきを与えていただいたチーム」と感謝した冨樫監督は「南米予選で負けてしまって非常に残念だったところ、彼らが開催国で復活した。そのチームとトレーニングマッチでやろうと言ってもらえたということは、彼らもゲームで日本に対して何かを感じてくれたのだと思う」と喜びを語った。

 続けて「予選敗退して復活してきた開催国とトレーニングマッチをすると言うことは強度をしっかり出してくれると思う。私たちにとっては久しぶりの海外、そして移動も含めた中でどのようにアルゼンチン戦をしっかりとした強度で戦えるか」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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