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高井、熊田らの散髪も…U-20日本代表DF高橋仁胡が明かす理容師コネクション「おれがインスタで呼んだ」

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DF高橋仁胡(バルセロナ)

 U-20日本代表は24日(日本時間25日午前6時)のU-20ワールドカップ・グループリーグ第2戦コロンビア戦に向け、23日に前日練習を行った。21人全員が集合する中、DF高橋仁胡(バルセロナ)も元気いっぱい。「リカバリーをしているし、中2日で試合があるから、みんなそれを考えている。コンディションを整えているので全然問題ないと思う」と意気込んでいる。

 もともとインドネシアで開催される予定だった今大会は、インドネシア国内での反発を受けて異例の開催撤回が決定。そして、開幕1か月前に急きょアルゼンチンでの代替開催が決まった。誰よりも驚いたのは、高橋だったかもしれない。U-20日本代表のグループリーグ初戦、第2戦の会場が、アルゼンチン人である父フェデリコ・センダゴルタの故郷ラプラタだったのだ。

 21日の初戦・U-20セネガル戦には父とともに大応援団がスタンドに集結。高橋はそのときの人数を「40人ぐらいやな」と明かす。その声援を受け、高橋は左サイドバックで躍動した。セネガルの巨躯に苦しめられながらも、巧みなポジショニングとキック精度は健在。フル出場で戦い抜き、1-0の勝利に貢献した。

 試合後、ミックスゾーンからは「仁胡!」と呼ぶコールが鳴り響く。父とのエピソードは海外の取材陣からも注目を浴びた。現地アルゼンチンの記者からも話は聞かれたものの、「いや(現地のニュースは)別に見ていないですね。ゲキサカの写真を見て、自分が載っているかなって(笑)」とマイペースだ。

 それでも、FIFA公式ツイッター(@FIFAWorldCup_JP)が投稿した父に関する動画はチェック済み。両親からは愛あるメッセージを受け取った。父からは「自分のプレーをして欲しい、家族が応援しているから大丈夫だよ」と、母からは「日本のために頑張って良いプレーして。そしたら嬉しい」と言われたという。

 次戦のコロンビアのイメージは「上手いしハイプレスもある」と語る。自身が対するサイドアタッカーへの対抗策については「まあ、速いと言われているけど、セネガルもみんな速かったと思うし、頑張って走れれば良いなって思う」と気合は十分。そのどこか憎めないスペイン育ちの17歳DFは、最年少ながらチームにすっかり溶け込んでいる。

 そのエピソードのひとつが開幕直前の散髪だ。DF高井幸大やFW熊田直紀ら選手たちがアルゼンチンの有名理容師に散髪してもらったが、これは高橋のコネクション。「おれがインスタを通じて呼んだ」(高橋)。そう強調しているが、実は知り合いではないという。「日本はもしかしたら知らない人に髪を切ってもらうことは変かもしらん。スペインは普通にある(笑)」。和やかな笑みを浮かべ、チームのリフレッシュに一役買ったことに胸を張っていた。

(取材・文 石川祐介)
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