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A代表歴もある10番にゴール許したU-20W杯コロンビア戦に森保監督「世界との強化の力の差が出ている」

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U-20W杯で日本はコロンビアに1-2で逆転負けした

 日本サッカー協会(JFA)は25日、6月のキリンチャレンジカップ2試合に臨む日本代表メンバー26人を発表した。A代表初選出となったMF川崎颯太(京都)は21歳のパリ五輪世代。飛び級での抜擢となった。

 今回の招集メンバー26人のうちパリ五輪世代はMF久保建英と川崎の2人だけだが、前回3月の活動では同世代のDFバングーナガンデ佳史扶、DF半田陸もA代表に初招集された。3年後の北中米W杯を見据え、世代交代の意図もにじませる森保一監督だが、「もう1サイクル、若い世代」からA代表に入ってくる若手の台頭に期待を寄せた。

 現在、アルゼンチンではU-20W杯が開催されているが、日本のメンバーでA代表招集歴のある選手がいないのに対し、日本戦で得点したU-20コロンビア代表MFヤセル・アスプリージャはすでにA代表で出場歴があり、ゴールも決めている。世界を見れば、10代でA代表に抜擢される例は珍しくない。

 メンバー発表会見で日本はなぜU-20世代からの招集がないのかという質問が出ると、森保監督は「日本が世界で勝っていくために変わっていかないといけないところ、変えていかないといけないところがまさに出ている質問だと思う」と指摘した。

 カタールW杯のメンバーには、自身が兼任監督を務めた東京五輪からオーバーエイジを含めると13人を選出し、「直近の五輪からW杯に出た人数の多さでは過去最大ということで、1チーム2カテゴリの強化が表れた結果だと思う」と強調する一方、ここからはパリ五輪世代はもちろん、その下の世代からもA代表に食い込んでくる選手が現れる必要性を強調した。

「もう1サイクル、若い世代がアンダー世代の大会ではなく、W杯の舞台で戦ってくれるようにサイクルを変えていかないといけないと思っている。世界で勝っていくためにはまだまだやるべきことがある、日本サッカーに変革が必要だということは、今日のコロンビア戦でも、世界との強化の力の差が出ているのかなと思っている」

 森保監督はカタールW杯でのメンバー選考を振り返り、「カタールW杯でラージグループを作っていくときにU-20世代の選手があまり入ってこなかった。スカウティングはしているが、候補としてもっともっと自然に入ってきていいんじゃないかと感じていた」と率直に明かすと、「日本が世界で勝っていくためにもう1サイクル早くということと、世界トップトップの中での経験値を上げることをやっていかないといけないと思っている」と力説した。

(取材・文 西山紘平)

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