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第2戦黒星のU-20日本代表がGL最終戦に向けて再スタート! 決勝T進出を懸けた大一番…イスラエル戦の警戒ポイントは

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U-20日本代表が第3戦へ

 U-20日本代表は27日(日本時間28日午前6時)、U-20ワールドカップのグループリーグ第3戦でU-20イスラエル代表と対戦。26日には前日練習が行われ、21人全員が冒頭15分の公開練習に姿を現した。

 勝てばグループリーグ突破が決まる第2戦・U-20コロンビア戦では、前半30分に先制ゴールを挙げたが、後半2失点で逆転負け。状況は一転し、第3戦の勝敗次第でグループリーグ敗退の可能性も高まった。MF北野颯太(C大阪)は「次のイスラエル戦はチームとして勝たないと上がれない状況」と現状を語る。MF福井太智(バイエルン)は「この大会が終わったわけではない。すぐに切り替えてイスラエル戦に向けてという話は全員でした」と気合を入れ直していた。

 冨樫剛一監督も「目の前の一戦一戦を戦ってきて、選手たちも成長してきています。またアフリカ、南米、ヨーロッパという形の中で、私たちが日本代表として、アジアの代表として戦えるチャンスだと思いますので、しっかりそういうところを現わせればなと思います」と気合を入れ直す。

 コロンビア戦の敗戦後、指揮官は選手たちに顔を上げるように話をした。「全勝しなければ世界一になれないなら道は途絶えましたけど、最後に勝っているのが強いチームとして考えるのであれば、私たちは成長しながらそこを目指していけるのではないかなという話はしました」。イスラエル戦で勝利すれば、日本は自力でグループ2位以上を確定させることができる。

 イスラエルは日本と同様にボールを持ちながら展開させる。初戦・コロンビア戦では先制点を奪うも、その後2失点で黒星スタート。第2戦・セネガル戦も相手のオウンゴールで再び先制に成功したが、またしても追いつかれていた。ここまでの試合展開も似た道を歩んできている相手だが、冨樫監督はそのスタイルも「本当に似たようなチーム同士」と表現。「テクニカルだし、コレクティブ」と警戒ポイントを挙げながら、さらにキーとなる点も語る。

「この大会は90分プラスアルファの部分がものすごく大きくなってくる。私たち21人、途中から出てくる選手も、逆にチームのギアを上げていくようなチームの構成。そこは自信を持って戦っていきたい」(冨樫監督)。今大会はアディショナルタイムを厳密に取っており、日本も第2戦で後半アディショナルタイム10分間を体感した。時間が長ければ、交代カードの意味合いも変わる。リズムを代えるベンチメンバーの起用が、第3戦では大きな鍵となるようだ。

 それでも、これまでの2試合以上に拮抗した試合展開が予想される。「皆さんも期待して見ていただいてくれているだろうし、自分たちにも自分たちに期待しているところがある。壁をいかにして突き抜けていくのか。選手自身の力も突き抜けていけるような戦いができればいいなと思います」。指揮官は選手たちに信頼を寄せながら、第3戦に向けて自信を垣間見せた。

(取材・文 石川祐介)
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