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U-20日本代表は痛恨逆転負けも…U-20W杯グループリーグ突破は他グループの結果次第に

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U-20日本代表が逆転負け

[5.27 U-20W杯グループC第3節 日本 1-2 イスラエル メンドーサ]

 U-20日本代表は27日、U-20ワールドカップのグループリーグ第3戦でU-20イスラエル代表と対戦し、1-2で敗戦。前半終了間際にFW坂本一彩(岡山)が先制ゴールを挙げたが、後半31分と同アディショナルタイムに失点。他会場でセネガルとコロンビアが引き分けたため、日本は3位が確定。3位6チームのうち上位4チーム以内に入れば、グループリーグを突破することができる。

 2試合を終えて1勝1敗のグループ2位に位置する日本。引き分けでも3位以上が確定し、決勝トーナメント進出が決まる。しかし敗れた場合、他会場のセネガルがコロンビアに勝利すると、日本はグループリーグ敗退となる。

 日本は先発を3人変更し、MF松村晃助(法政大)、MF安部大晴(長崎)、坂本が起用された。4-2-3-1の布陣を敷き、GKは木村凌也(日本大)、4バックは左からDF高橋仁胡(バルセロナ)、DF田中隼人(柏)、DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、DF高井幸大(川崎F)。ボランチ2人はMF山根陸(横浜FM)、MF佐野航大(岡山)。2列目は左から安部、MF松木玖生(FC東京)、松村。1トップには坂本が入った。[両スタメン&布陣]

 冨樫剛一監督が“似ている”と称したイスラエルに対し、日本はボールを保持しながら攻撃を仕掛ける。序盤は今大会初先発のコンビが躍動。前半6分、松木のボールカットから松村が運んで左足ミドルを打つ。GKにセーブされたところを再び松村がシュートで合わせるが、これも防がれた。同8分には高井のパスから松村と安部が好連係。最後は松村の落としを安部がシュートするが、またしてもGKの好セーブに阻まれた。

 日本の攻撃は続く。前半10分、山根のパスを松村がPA手前で止め、走り込んだ松木が左足ミドルを放つ。しかし惜しくもゴール右外に逸れていった。同32分には左サイドから高橋がゴール前にボールを通す。松木と安部の連係もシュートまでは打ち切れなかった。

 前半37分、イスラエルにこの試合初めてシュートを打たれる。同44分には右サイドからクロスを上げられ、FWドール・ターゲマンにシュートを合わせられるが、アンリが体を張ってコースを阻む。打ち切られせずにターゲマンのシュートはゴール右に外れた。

 日本が最高の形で前半を終える。前半45分、中盤のFKを高橋が右足キック。相手の壁に当たったボールはPA右に流れるが、松木がすかさず反応して頭でPA中央に折り返す。そこに飛び込んだのは坂本。今大会初先発の11番が頭で押し込み、待望の先制ゴールを決めた。

 3試合連続で先制に成功した日本は、1-0で前半を折り返す。ハーフタイムの交代はなし。後半6分、松村が右サイドからPA右にパス。佐野がトラップし、中央に折り返すと、坂本がシュートで合わせる。しかし相手のブロックに遭い、ゴール枠内を捉えない。同7分にはFWアフマド・イブラヒムに強烈なシュートを打たれるも、木村がしっかりセーブした。

 細かいパスをつなぎながらチャンスを作る日本の一方、イスラエルは攻撃がかみ合わずフラストレーションが溜まる。後半23分、7分前に出場したばかりのMFラン・ビンヤミンが2度目のイエローで退場処分に。日本はリードした展開で数的優位にも立った。

 後半30分、日本は足をつった坂本に代えてFW福田師王(ボルシアMG)が投入される。直後の31分にはFKで失点を喫する。ターゲマンのFKは壁に当たるが、こぼれ球をMFイライ・マドムンに打たれる。PA右に流れたところをMFロイ・ナビにヘディングシュートで押し込まれ、1-1と試合を振り出しに戻された。

 後半36分、日本は2枚替え。高橋と安部を下げ、DF松田隼風(水戸)とMF福井太智(バイエルン)が出場。同45分にはMF北野颯太(C大阪)とFW熊田直紀(FC東京)も投入した。

 後半アディショナルタイム、日本は一瞬の隙を突かれ、FWオメル・シニアにゴールを決められる。そのまま試合は終了し、日本は1-2で敗戦した。

(取材・文 石川祐介)
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