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福岡でデビュー済みの大学生MF重見柾斗がU-22日本代表へ…初招集でハイレベル味わうも「選ばれたからには日本のために戦いたい」

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MF重見柾斗(福岡大/福岡内定) ※写真は3月デンチャレのもの

 U-22日本代表は6月の欧州遠征をスタートさせている。今回代表活動自体が初招集となったMF重見柾斗(福岡大/福岡内定)は7日のオンライン取材で「レベルの高い環境で、まだ2、3日ですけど、本当に毎日が充実しています」と振り返った。

 重見は今年3月24日にアビスパ福岡への2024シーズン加入内定が発表されると、特別指定選手として4月5日のルヴァン杯第3節・鹿島アントラーズ戦に途中出場でJデビュー。5月3日のJ1第11節・FC東京戦でJ1デビューも果たし、公式戦7試合に出場していた。

 自身の強みを「攻撃の時は常にボールに関わりながら、ラストパスやシュートと決定機を作り出す。守備ではボールを取る力を見せていきたい」と語る。“旬の選手”を積極招集する大岩剛監督は、21歳の大学生を抜擢した。世代別代表の経験もなかった重見は「正直、1か月前じゃ考えられないことだったので驚きはある。だけど、選ばれたので持ち味を出していければと思う」と心境を語る。24年パリ五輪への思いは「大学でプレーしているときはなかった」。しかし「アビスパで出る中でパリへの思いは徐々に強くなりました」と意欲をのぞかせる。

 U-22日本代表は、4度目の欧州遠征で10日にU-22イングランド代表(完全非公開)、14日にU-22オランダ代表と対戦。7日の時点でトレーニング3日目を終え、「今回、初めて招集されて、同世代のトップ選手が集まるということで、ピッチでもサッカー以外の食事やサッカーへの準備でもすごく得るものがあります」とその日々を振り返る。初対面は多いが、自ら積極的にコミュニケーション。同じく初招集のMF平河悠(町田)と交流を深めているという。

 世代トップの代表活動は「攻守両方でトラップやパスの精度、動き出しも攻守の切り替えも早い。守備では寄せるスピードや距離も近い。すべてにおいてハイレベル」と舌を巻く。それでもプロの舞台で手にした自信で、生き残りを目指すつもりだ。「初めての代表活動になるけど、選ばれたからには日本のために戦いたい。このチームで自分自身成長したいと思っている」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)

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