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久保建英「練習でもも裏がイキかけちゃって…」“60分限定”でも第2次森保J最多8アシスト目

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途中交代するMF久保建英(ソシエダ)

[6.11 W杯2次予選 日本 5-0 シリア Eピース]

 万全ではないコンディション、限られたプレータイムの中でも結果を出した。シリア戦に先発した日本代表MF久保建英(ソシエダ)は1-0で迎えた前半19分、MF中村敬斗からのパスを中盤で受けると、息の合った連係でMF堂安律にパス。そこから堂安のミドルシュートが決まり、久保は第2次森保ジャパン単独最多の8アシスト目を記録した。

 これまでの4バックシステムの中では、トップ下と右サイドハーフという形で共存してきた久保と堂安だが、新たに採用された3-4-2-1ではシャドーとウイングバックの関係性。共に左利きのアタッカーという共通点もあり、A代表では同時起用が難しい時期もあったが、最近ではむしろ似ているからこそ共鳴し合う部分を感じさせている。

 この日のアシストはまさにその形。久保は堂安との関係性について「彼が基本的に中にカットインしてくるので、僕としてはあまり彼に近づきすぎず、浮いたポジションで受けてターンしようと考えていた」と振り返りつつ、「彼が高い位置を取っている時はあまり考えずに、僕がウイングだったらボールが欲しいんで、簡単に前を向いてパスを出すことを意識していた」とイメージを重ねていたことを明かした。

 さらにこの日の久保は前半22分、シャドーで並び立ったMF南野拓実との連係でもオウンゴールを誘発すると、前半終了間際には際どいオフサイド判定に阻まれたFW上田綺世への縦パスでも決定機を演出。ボランチのMF田中碧、MF遠藤航と近い距離で絡む場面も多く、ゴールチャンスこそなかったものの中央寄りのエリアで大きな存在感を放っていた。

「(中央に)質の高い選手が4枚いたら、相手はいかに中に絞っていると言っても捕まえるのは難しい。チームでやっているときも僕らが4枚も中にいたら、スペインリーグのレベルで守備は固いけど、捕まえるのは難しくなってくるので、あれは引いてくる相手に有効なのかなと思います」。必勝を期する最終予選に向けても手応えが残るトライとなったようだ。

 そんな久保はこの日、後半17分に途中交代となったが、もともと予定されていたプレータイムだったという。

「1試合目は(試合に向けた)練習でちょっともも裏がイキかけちゃって間に合わなかったんで、2試合目なんとか間に合えばいいなという話の中で、最初から60分という時間限定つきだった。ケガは怖かったけど終わってみたらスプリントもできて、うまくやれたかなと思います」。5月下旬に行われた国立での親善試合・東京V戦同様、コンディションが万全ではない中でもピッチに立つ決断をしていた。

 最後は地元広島のメディアからの取材に対し、「みんなに喜んでもらえたら良かったと思いますし、自分もそういうプレーをできるだけするように心がけたつもり。これがきっかけに少しでもサッカーを好きになってくれたら嬉しいなと思います」とメッセージも送っていた久保。広島で20年ぶりに行われた代表戦でファン・サポーターを沸かせ、スター選手としての責任感も示す一戦となった。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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