代表定着、U-17W杯での活躍狙うDF篠崎健人。憧れの市船で成長し、先発としてインハイ切符獲得、U-16日本代表選出も「満足しちゃいけない」
U-16日本代表は20日、「U-16インターナショナルドリームカップ2024 JAPAN」第2節・U-16ベネズエラ代表戦へ向けて福島・Jヴィレッジで前日練習を行った。19日のU-16ウクライナ代表戦(6-0で勝利)の出場時間などに応じて別々のメニュー。交代出場組はビルドアップの確認やクロスからの攻守などを行った。
DF篠崎健人(市立船橋高1年)は、今回のU-16日本代表で唯一の高体連組。16日のインターハイ千葉県予選決勝・流通経済大柏高戦では1年生で唯一先発出場し、70分間のプレーでチームの3連覇に貢献している。
市立船橋ではサイドハーフを務めているが、鹿島アントラーズつくばジュニアユース時代はサイドバックが主戦場。約1年ぶりの年代別日本代表選出となった今回は、主にセンターバックで、「一番強みを出せると思っています」というサイドバックでもプレーしている。ウクライナ戦は24分間プレーし、落ち着いた攻守。1勝同士の一戦となるベネズエラ戦は、絶対に負けられない戦いだ。
この日の練習後、篠崎は「自分のウィークな部分も今日どれぐらいできるかっていうのをやったので、明日に向けてこれからもっとコンディション高めていこうと思います」とコメント。そして、ベネズエラとの真剣勝負へ向けて「やっぱり南米のチームは個が強いんで。自分もその個の部分でまず負けないようにしないといけないのと、チームとしても絶対勝たなきゃいけないと思うので、しっかり気引き締めて、自分が後ろから声掛けて、ディフェンスラインを統率できればいい」と力を込めた。
183cmの長身に加え、スピード、推進力が持ち味。U-15日本代表歴を持つDFは鹿島ユースへ昇格するチャンスがあったが、「地元が千葉の浦安の方で。もちろんユースも考えたんですけど、子供の頃から選手権見てて、市船凄いな、格好良いなと。自分も地元の千葉で選手権に出たいっていう思いがあった」と憧れの市立船橋進学を決めたという。
先輩の存在も大きかったようだ。昨年度の主将で日本高校選抜MF太田隼剛(現桐蔭横浜大)や、目標の右SBであるDF佐藤凛音(現法政大)はいずれも鹿島アントラーズつくばジュニアユースから市立船橋へ進み、選手権で活躍したプレーヤー。「プロになるためにも、人間として高めるためにも、市船に行った方が自分のためになるんじゃないかなと思って選択しました」。その名門校で早くも成長を実感している部分がある。
「球際の距離や強さっていうのは凄い練習の中でも求められてるので、どんどん行くっていうのは意識しています。(また球際、切り替え、運動量は)どのポジションでも共通してることなので、どのポジションで出ても、その三原則を体現して、その中で自分の個性を発揮するっていうのは意識してやっています」
インターハイ予選では、プレミアリーグEASTで無敗首位の強敵・流経大柏を撃破し、全国切符を獲得。「結構、試合展開も苦しい場面も多かったので。自分は不慣れなポジションで出たんですけど、一発勝負っていう緊張感の中で自分の強みを出す部分はもっと作っていかなきゃいけないと思いましたし、その中でも自分の特長を出せたところもあったので、そこをもっと伸ばしていけるように、全国でもどのポジション出るか分からないですけど、どんどん試合に絡んでいければいいかなって思っています」と語った。
U-16日本代表の廣山望監督は市立船橋での篠崎のプレーを評価し、「U-16インターナショナルドリームカップ2024 JAPAN」メンバーに招集。篠崎は強豪校で活躍することによって獲得した貴重な機会を代表定着、U-17ワールドカップ出場に結びつける意気込みだ。
「U-15の時に選ばれて、凄くいい経験はできたので、またこうやって代表帰ってこれたことは凄い光栄ですし、これで満足しちゃいけないと思います。まず、U-15入った時からこのU-17のワールドカップっていうのは目標にしてきたので、まずメンバーに生き残って、ワールドカップで活躍できるように。今から代表でアピールしていって、自チームでも絶対的な存在になってポジションを勝ち取りたいです」。まずは目の前の試合に全力。チームの勝利に貢献すること、自分を表現することを目指す。
(取材・文 吉田太郎)
●全国高校総体2024特集
DF篠崎健人(市立船橋高1年)は、今回のU-16日本代表で唯一の高体連組。16日のインターハイ千葉県予選決勝・流通経済大柏高戦では1年生で唯一先発出場し、70分間のプレーでチームの3連覇に貢献している。
市立船橋ではサイドハーフを務めているが、鹿島アントラーズつくばジュニアユース時代はサイドバックが主戦場。約1年ぶりの年代別日本代表選出となった今回は、主にセンターバックで、「一番強みを出せると思っています」というサイドバックでもプレーしている。ウクライナ戦は24分間プレーし、落ち着いた攻守。1勝同士の一戦となるベネズエラ戦は、絶対に負けられない戦いだ。
この日の練習後、篠崎は「自分のウィークな部分も今日どれぐらいできるかっていうのをやったので、明日に向けてこれからもっとコンディション高めていこうと思います」とコメント。そして、ベネズエラとの真剣勝負へ向けて「やっぱり南米のチームは個が強いんで。自分もその個の部分でまず負けないようにしないといけないのと、チームとしても絶対勝たなきゃいけないと思うので、しっかり気引き締めて、自分が後ろから声掛けて、ディフェンスラインを統率できればいい」と力を込めた。
183cmの長身に加え、スピード、推進力が持ち味。U-15日本代表歴を持つDFは鹿島ユースへ昇格するチャンスがあったが、「地元が千葉の浦安の方で。もちろんユースも考えたんですけど、子供の頃から選手権見てて、市船凄いな、格好良いなと。自分も地元の千葉で選手権に出たいっていう思いがあった」と憧れの市立船橋進学を決めたという。
先輩の存在も大きかったようだ。昨年度の主将で日本高校選抜MF太田隼剛(現桐蔭横浜大)や、目標の右SBであるDF佐藤凛音(現法政大)はいずれも鹿島アントラーズつくばジュニアユースから市立船橋へ進み、選手権で活躍したプレーヤー。「プロになるためにも、人間として高めるためにも、市船に行った方が自分のためになるんじゃないかなと思って選択しました」。その名門校で早くも成長を実感している部分がある。
「球際の距離や強さっていうのは凄い練習の中でも求められてるので、どんどん行くっていうのは意識しています。(また球際、切り替え、運動量は)どのポジションでも共通してることなので、どのポジションで出ても、その三原則を体現して、その中で自分の個性を発揮するっていうのは意識してやっています」
インターハイ予選では、プレミアリーグEASTで無敗首位の強敵・流経大柏を撃破し、全国切符を獲得。「結構、試合展開も苦しい場面も多かったので。自分は不慣れなポジションで出たんですけど、一発勝負っていう緊張感の中で自分の強みを出す部分はもっと作っていかなきゃいけないと思いましたし、その中でも自分の特長を出せたところもあったので、そこをもっと伸ばしていけるように、全国でもどのポジション出るか分からないですけど、どんどん試合に絡んでいければいいかなって思っています」と語った。
U-16日本代表の廣山望監督は市立船橋での篠崎のプレーを評価し、「U-16インターナショナルドリームカップ2024 JAPAN」メンバーに招集。篠崎は強豪校で活躍することによって獲得した貴重な機会を代表定着、U-17ワールドカップ出場に結びつける意気込みだ。
「U-15の時に選ばれて、凄くいい経験はできたので、またこうやって代表帰ってこれたことは凄い光栄ですし、これで満足しちゃいけないと思います。まず、U-15入った時からこのU-17のワールドカップっていうのは目標にしてきたので、まずメンバーに生き残って、ワールドカップで活躍できるように。今から代表でアピールしていって、自チームでも絶対的な存在になってポジションを勝ち取りたいです」。まずは目の前の試合に全力。チームの勝利に貢献すること、自分を表現することを目指す。
U-16日本代表の選手、スタッフで集合写真
ベネズエラ戦へ向けてトレーニングを行った
廣山望監督の指示を聞く
(取材・文 吉田太郎)
●全国高校総体2024特集