[7.17 国際親善試合 U-23日本 1-1 U-23フランス トゥーロン]

　強豪国と痛み分けに終わった。U-23日本代表はフランスと1-1のドロー。MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)は「見ての通り防戦一方。自分のなかではけっこう差を感じたこともあったので悔しい。本当に引き分けでよかった」と思いを吐き出した。

　先制ゴールをアシストした。前半25分、味方たちが連動したプレスでボールを奪取。「やっぱりあそこで取れれば仕留められるチャンスもある」。ボールを拾った三戸はPA手前でキックフェイントからヒールパスを出すと、MF藤田譲瑠チマのゴールをお膳立てした。

「あれは狙い通りだった」。そう語る三戸だが、そこに笑顔はない。「だけど、もっとああいう回数を増やせば、試合展開も変わってきたと思う」と振り返る。後半開始早々に追いつかれると、その後も守勢の時間が続き、攻勢に転じることはできなかった。

　後方からのビルドアップでは、もどかしさを感じていた。「変にボールをつなぐことを意識しすぎていたんじゃないかなと」。相手に奪われることを意識しすぎたことで、受け手に回ることを怖がってしまった。「自分も含めて、もっと思いっきりボールを受けたほうがよかった」と悔しさをにじませた。

　それでも、この試合は練習試合。本番は一週間後だ。三戸は「自分たちがボールを持ちたいチームであるが、こうやって持たれる状況を本大会前に感じられたことがよかった」と前を向く。個人では持ち前の突破を発揮できず。「チャンスメイクもあまりなかったので、この強度のなかで増やしていきたい」と課題改善に取り組む姿勢を強調した。

(取材・文　石川祐介)

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