南野拓実は6月シリーズ初披露の新3バックシステムに自信「より攻撃的という共通意識がある」
より攻撃的に、アジアの戦いを制するつもりだ。日本代表は5日に北中米ワールドカップアジア最終予選の初戦で中国代表と対戦。4日の前日練習を終え、FW南野拓実(モナコ)は「たぶん僕らのほうがボールを握る時間が多い部分があると思う。そういったときに個人的にはライン間で(ボールを)引き出して、味方と距離感よくゴールに迫っていく動きを見せていければ」と戦いのイメージを膨らませていた。
8大会連続のW杯を目指す日本は、アジアのなかでは強者として戦いに臨む。対日本を想定する相手は、ベタ引きでカウンターを仕掛けてくる可能性もあり、これまでも相手のブロックを崩せずに苦戦する試合が多々あった。前々回、前回の最終予選では2連続で黒星スタート。南野は「前回もそうだったが、やっぱり何が起こるかわからない。全員が気を引き締めて明日の試合に臨むことがすごく重要」と力を込めた。
8強で敗れたアジアカップの悔しさは、いまだに選手たちの成長を後押しし続ける。「前回(予選)に比べて、今はよりシステムのパターンが増え、サイドで相手の脅威になれる選手がいる。そういう意味で、相手に対してのバリエーションも、アジア杯を踏まえて、積み上げてきたものはある」(南野)。前回の最終予選で躍動した伊東純也の復帰も大きく、「純也くんの縦の突破の脅威はすごく心強い。チームとしても大きな戦力が帰ってきてくれてうれしい」と目を細めていた。
着実に日本は力を付けており、6月の代表活動ではカタールW杯以後の森保一監督体制で初となる3バックを採用。2次予選のミャンマー、シリア戦ともに5-0と大量得点で勝利を飾った。
手応えを掴んだ3-4-2-1の布陣は、カタールW杯時のものとは内容で異なるという。「より攻撃的なという共通意識がある。W杯のときは守り切るための5バックのほうが意味合いは強かった。だけど、今はよりワイドにボールを握れるようにという違いがある」。本来の4バックシステムがあるなかで、相手次第では試合中にも変えられることも強みになる。「システムはもちろん監督が決めたものが重要だが、そのなかで自分たちでピッチの上で判断してできればいい」と臨機応変さに自信をのぞかせた。
モナコでの新シーズンは開幕節・サンテティエンヌ戦で今季初ゴールを記録し、南野は開幕3試合で先発出場が続く。好調さを維持したなかで臨むアジア最終予選だが、自らの役割は「チャレンジャー」と謙虚だ。「フレッシュな気持ちで、貪欲にチームのためにゴールかアシストを狙っていければいい」。再びW杯の舞台に上がるべく、静かに決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
●北中米W杯アジア最終予選特集
8大会連続のW杯を目指す日本は、アジアのなかでは強者として戦いに臨む。対日本を想定する相手は、ベタ引きでカウンターを仕掛けてくる可能性もあり、これまでも相手のブロックを崩せずに苦戦する試合が多々あった。前々回、前回の最終予選では2連続で黒星スタート。南野は「前回もそうだったが、やっぱり何が起こるかわからない。全員が気を引き締めて明日の試合に臨むことがすごく重要」と力を込めた。
8強で敗れたアジアカップの悔しさは、いまだに選手たちの成長を後押しし続ける。「前回(予選)に比べて、今はよりシステムのパターンが増え、サイドで相手の脅威になれる選手がいる。そういう意味で、相手に対してのバリエーションも、アジア杯を踏まえて、積み上げてきたものはある」(南野)。前回の最終予選で躍動した伊東純也の復帰も大きく、「純也くんの縦の突破の脅威はすごく心強い。チームとしても大きな戦力が帰ってきてくれてうれしい」と目を細めていた。
着実に日本は力を付けており、6月の代表活動ではカタールW杯以後の森保一監督体制で初となる3バックを採用。2次予選のミャンマー、シリア戦ともに5-0と大量得点で勝利を飾った。
手応えを掴んだ3-4-2-1の布陣は、カタールW杯時のものとは内容で異なるという。「より攻撃的なという共通意識がある。W杯のときは守り切るための5バックのほうが意味合いは強かった。だけど、今はよりワイドにボールを握れるようにという違いがある」。本来の4バックシステムがあるなかで、相手次第では試合中にも変えられることも強みになる。「システムはもちろん監督が決めたものが重要だが、そのなかで自分たちでピッチの上で判断してできればいい」と臨機応変さに自信をのぞかせた。
モナコでの新シーズンは開幕節・サンテティエンヌ戦で今季初ゴールを記録し、南野は開幕3試合で先発出場が続く。好調さを維持したなかで臨むアジア最終予選だが、自らの役割は「チャレンジャー」と謙虚だ。「フレッシュな気持ちで、貪欲にチームのためにゴールかアシストを狙っていければいい」。再びW杯の舞台に上がるべく、静かに決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
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