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深夜のジャカルタ空港で取材殺到した長友佑都「ハリウッドスターになった気分」

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DF長友佑都(FC東京)

 日本代表のDF長友佑都(FC東京)がジャカルタ入りした11日の練習後、報道陣の取材に応じ、インドネシアのサッカー人気を驚きまじりに語った。

 長友にとってインドネシアでのアウェーゲームは「初めて」。東南アジア特有の高温多湿下の試合に向けては「東南アジアは何回も来ているので慣れているし、環境は似ている。突然雨が降ってきたり、この湿気も」と懐かしそうに語ったが、空港到着時にインドネシア特有の熱狂を味わっていたという。

「サッカー熱が非常に高いなと。空港にも夜中の2時に着きましたけど、10台くらいのテレビカメラとかファンが集まってたんで。なかなかこれはない。非常に羨ましいなと思いました」(長友)

 長友は11日未明、国内組の3選手らとともにジャカルタのスカルノ・ハッタ空港に到着。数多くのテレビカメラが殺到する中、サングラスにオフィシャルスーツ姿で『CNNインドネシア』の取材を受け、英語で「俺たちが勝つ。すごく強いチームだよ」と高らかに宣言していた。

現地放送『CNNインドネシア』の取材に応じたDF長友佑都(写真は中継映像のスクリーンショット)

 このような出来事は16年間にもわたる代表キャリアでも「(過去には)なかったですね」と長友。代表キャリア最大の出迎えを「自分がハリウッドスターになった気分にさせられるくらい夜中2時の空港が騒がしく、メディアもすごかったんで。これはなかなか僕の経験でもないですね」とユーモアたっぷりに振り返り、報道陣を笑わせていた。

 そのサッカー熱にあふれたインドネシアのサポーターは、15日の試合で日本代表の前に立ちはだかる。この日の初回練習はコンディション調整のため、6選手でのトレーニングとなったが、日本側を大幅に上回る50人以上のインドネシアメディアが練習場で熱視線を注いでおり、現地の注目ぶりを感じさせていた。

 それでも長友は「この前のサウジアラビアもそうだけど、逆にアドレナリンが出て興奮してしまった」と完全アウェーを歓迎。ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムには7万人以上の観衆が詰めかけることが予想されるが、「7万人のアウェーの歓声は自分自身ありがたいし、燃えさせてくれるなと。7万人でも10万人でもいいんでとにかく入ってほしいなと思います」と試合を心待ちにしていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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