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なでしこ新監督は海外指導者を中心に最終選考へ!! 立候補者多数、佐々木委員長「可能性をすごく評価していただいている」

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日本サッカー協会(JFA)の佐々木則夫女子委員長

 日本サッカー協会(JFA)の佐々木則夫女子委員長が21日、理事会後にメディアブリーフィングを行い、なでしこジャパン(日本女子代表)の新監督決定は12月中旬から来年1月初旬になるという見通しを示した。新監督選考は現状、海外の指導者を中心として進んでいる一方、複数の候補者が競合しているといい、佐々木委員長は「遅くとも年明けには正式にお話をさせていただければ」と説明した。

 なでしこジャパンの新監督選考は、池田太前監督が率いた今年夏のパリオリンピック後から本格的にスタート。佐々木委員長によると、候補者の選定を行う段階で「思いのほか多くの方に手を挙げていただいた」といい、面談やプレゼンテーションを通じてコミュニケーションを進めてきた結果、すでに「複数の候補」に絞られているという。

 佐々木委員長は具体的な人選について「選考を進めてきている中で、海外の監督が良いという方向まではきている。日本の候補の方も押さえてはいるが、ほぼ海外の監督に絞っていこうかなと思っている」と説明。候補には女子代表レベルでの指導実績を持つ指導者だけでなく、女子サッカー指導実績はないながらも男子で豊富な経験を持つ指導者も入っているといい、周辺へのヒアリングもしながら調査を進めていると明かした。

 佐々木委員長は候補者選定の中で「なでしこジャパンの可能性をすごく評価していただいている」と認識。「日本はW杯を優勝しているが、そのあとは少し結果としては残していないが、世界大会に常に出られている。今回の五輪を見ていてもすごく評価をされていて、『その中で自分が指揮してこのチャンスを……』ということをすごく感じている方が多かった」と候補者からのフィードバックを振り返った。

 また佐々木委員長は「いまはヨーロッパでも第一線のリーグで活躍されている選手がいるし、僕は次のサイクルは絶対にチャンスになると思っている。20代の若い選手がいますごく飛躍してくれているし、可能性のある選手がいる。この間、僕が代行でやった時(10月の韓国戦)も反応もいいし、すごく感じるものがある」と今後への手応えを述べつつ、「それを良い指導者に指揮してもらって導いてもらわないといけない」と力説。「日本の指導者にいないということではないが、そういったものを成し遂げられる方を選定したいと思っているし、かつ選手たちもそう感じている。ちゃんとした監督がいるかいないかで、彼女たちの大きなモチベーションにもなるので、慎重に選考しないといけないと感じている」と選考の最終局面への意気込みを示した。

 新監督初陣は来年2月のシービリーブスカップになる予定。主催するアメリカに加え、前回W杯開催国でアジアのライバルにあたるオーストラリア、19歳のFWリンダ・カイセド(R・マドリー)らニュースターの台頭に注目が集まるコロンビアという楽しみな対戦が続く中、佐々木委員長は「いいチームで戦えるのでぜひテレビ局さんに放映権を獲得していただいて、日本で多くの方に見てもらえる環境にしてもらいたい」とPRしていた。

(取材・文 竹内達也)
竹内達也
Text by 竹内達也

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