「まだ技術的な部分が足りない」と筑波大進学を決断…日大藤沢17歳DF布施克真が“飛び級”U-20日本代表で上々アピール

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[2.4 練習試合 U-20日本 3-1 長野 高円宮記念JFA夢フィールド]
“飛び級”でU-20日本代表に選出されている2007年生まれの17歳DF布施克真(日大藤沢高)が、AFC U20アジアカップでのレギュラー定着に向け、上々のアピールを続けている。
4日に行われたAC長野パルセイロとのトレーニングマッチでは、右サイドバックで90分間プレー。堅実な1対1の守備対応で相手の進撃をほぼ完璧に阻み、カウンターの起点を担うと、豊富な運動量を活かしたスプリントでは敵陣ペナルティエリア内への攻撃参加を連発するなど、明らかに際立つパフォーマンスを発揮していた。
布施自身はビルドアップの精度に課題を感じていたといい、試合後の自己評価は控えめだったが、それは自らに高いハードルを課しているからこそだ。「守備のところでは一切やらせることはなかったのでそこは自信を持っていいと思うけど、ビルドアップでミスがあったのはもっと成長できるところ。毎日毎日突き詰めていけばアジア杯の期間でもどんどん成長できると思うので、見つめ直していきたい」と力を込めた。
今オフにはJ1クラブのキャンプに約1週間帯同し、その後は日本高校選抜候補合宿に参加。来季から筑波大に進学することが決まっている中、一足早くハイレベルな環境に代わる代わる身を置くことで、己の能力を試し、高めてきた。
「いまの期間が一番成長できる期間だと思う。ここで自分のプレーを出さなかったり、萎縮して何もできなかったら本当にもったいない。自分にやれることを全部やって、周りのメンバーを観察して盗めるところは全部盗んでというのはJのキャンプでも意識していた。これからのアジア杯でも意識していけばもっと変われると思うので意識していきたい」(布施)
ハイレベルな環境に挑んだ経験は、自身の現在地への解像度を高めるきっかけにもなったようだ。
「プロの選手の質、強度の高さは感じたけど、自分の長所や得意なところは出せた。足りないところもあったというところではまだまだ成長できると感じている」。その自己認識はU-20世代での自信にもつながり、「U-17W杯に入った時は本当にみんなについていくのが必死で、ついていけない部分もあったけど、U-18、U-19と上がるにつれて自分の長所を思うように出せるようになってきている。心構えのところでも前の1次予選(昨年9月)とも違って、チームを勝たせられるような選手になりたい」という使命感を生んでいる。
高校進学時から「満足したことは今まで一度もない」という成長意欲の原点となっているのは、出場機会を得られなかった2023年のU-17W杯の悔しさだ。
「自分が一番差を感じたのはU-17W杯。長所のフィジカル的な部分でも足りないなと思ったけど、短所でもある技術的な部分では特に自分が試合に出たらと考えるとまだまだ足りていないなと思った。まだプロの舞台でやるのは早いなと感じて、筑波を選んだのもそういう理由がある。技術的にも質が高くて、その中でも強度があるチームということで、筑波で技術的なところを鍛えてプロに入れれば、自分の足りない部分が減っていくと思う。そこは筑波で成長できると考えている」(布施)
その悔しさはU20アジア杯を通じて出場権を争うU-20W杯で晴らすしかない。
左右のサイドバックに加え、日大藤沢高で担っているボランチと複数ポジションを担えるのも布施の強みだが、「どのポジションにもいい選手がいるので、自分の最大の力を出せないとスタメンは取っていけない」ときっぱり。単なる便利屋ではなく、「もっと中心的な選手としてチームをW杯につれていけるようにしたい」という大きな覚悟でアジアの決戦に挑む。
(取材・文 竹内達也)
●AFC U20アジアカップ2025特集
“飛び級”でU-20日本代表に選出されている2007年生まれの17歳DF布施克真(日大藤沢高)が、AFC U20アジアカップでのレギュラー定着に向け、上々のアピールを続けている。
4日に行われたAC長野パルセイロとのトレーニングマッチでは、右サイドバックで90分間プレー。堅実な1対1の守備対応で相手の進撃をほぼ完璧に阻み、カウンターの起点を担うと、豊富な運動量を活かしたスプリントでは敵陣ペナルティエリア内への攻撃参加を連発するなど、明らかに際立つパフォーマンスを発揮していた。
布施自身はビルドアップの精度に課題を感じていたといい、試合後の自己評価は控えめだったが、それは自らに高いハードルを課しているからこそだ。「守備のところでは一切やらせることはなかったのでそこは自信を持っていいと思うけど、ビルドアップでミスがあったのはもっと成長できるところ。毎日毎日突き詰めていけばアジア杯の期間でもどんどん成長できると思うので、見つめ直していきたい」と力を込めた。
今オフにはJ1クラブのキャンプに約1週間帯同し、その後は日本高校選抜候補合宿に参加。来季から筑波大に進学することが決まっている中、一足早くハイレベルな環境に代わる代わる身を置くことで、己の能力を試し、高めてきた。
「いまの期間が一番成長できる期間だと思う。ここで自分のプレーを出さなかったり、萎縮して何もできなかったら本当にもったいない。自分にやれることを全部やって、周りのメンバーを観察して盗めるところは全部盗んでというのはJのキャンプでも意識していた。これからのアジア杯でも意識していけばもっと変われると思うので意識していきたい」(布施)
ハイレベルな環境に挑んだ経験は、自身の現在地への解像度を高めるきっかけにもなったようだ。
「プロの選手の質、強度の高さは感じたけど、自分の長所や得意なところは出せた。足りないところもあったというところではまだまだ成長できると感じている」。その自己認識はU-20世代での自信にもつながり、「U-17W杯に入った時は本当にみんなについていくのが必死で、ついていけない部分もあったけど、U-18、U-19と上がるにつれて自分の長所を思うように出せるようになってきている。心構えのところでも前の1次予選(昨年9月)とも違って、チームを勝たせられるような選手になりたい」という使命感を生んでいる。
高校進学時から「満足したことは今まで一度もない」という成長意欲の原点となっているのは、出場機会を得られなかった2023年のU-17W杯の悔しさだ。
「自分が一番差を感じたのはU-17W杯。長所のフィジカル的な部分でも足りないなと思ったけど、短所でもある技術的な部分では特に自分が試合に出たらと考えるとまだまだ足りていないなと思った。まだプロの舞台でやるのは早いなと感じて、筑波を選んだのもそういう理由がある。技術的にも質が高くて、その中でも強度があるチームということで、筑波で技術的なところを鍛えてプロに入れれば、自分の足りない部分が減っていくと思う。そこは筑波で成長できると考えている」(布施)
その悔しさはU20アジア杯を通じて出場権を争うU-20W杯で晴らすしかない。
左右のサイドバックに加え、日大藤沢高で担っているボランチと複数ポジションを担えるのも布施の強みだが、「どのポジションにもいい選手がいるので、自分の最大の力を出せないとスタメンは取っていけない」ときっぱり。単なる便利屋ではなく、「もっと中心的な選手としてチームをW杯につれていけるようにしたい」という大きな覚悟でアジアの決戦に挑む。
(取材・文 竹内達也)
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