痛恨ミスに向き合い、飲み込み、切り替える…U-20日本代表キャプテン市原吏音「まだまだ自分も足りないと感じた」

悔しさをにじませるDF
[2.20 U20アジア杯GL第3戦 U-20日本 1-1 U-20韓国 深セン]
自身のボールロストから失点を招いた。それでも勝ち点1を手にしたU-20日本代表はグループリーグ突破を決めた。DF市原吏音(大宮)は「最低限の目標を達成できて嬉しい反面、不用意な自分のミスから失点してしまった。今でよかったなというか……」と振り返った。
「やりすぎてしまうところは自分の長所でもあるけど、課題でもある」(市原)。1-0とリードした中で迎えた後半アディショナルタイム1分過ぎ、最終ラインでボールを収めた市原は、相手のプレスをかわそうと前進。だがボールを奪われた流れから、痛恨の同点ゴールを食らった。
すでにグループ突破を決めた韓国は先発8人を変更。試合序盤は積極性にも欠けており、引き分け以上で自力突破が決まる日本にとっては好都合だった。「見ている人は退屈だったかもしれないけど、やっている自分たちは常に緊張感を持ってやっていた。勝つために手段を選ばないところは、真剣勝負の上ではある」。90分間はそれに徹することができた。しかし、終了間際に隙を突かれた。
準々決勝進出を決められたにもかかわらず、胸中は複雑だ。市原は「グループリーグ突破が決まってホッとしている気持ちと、より成長できる嬉しさというか、まだまだ自分も足りないと改めて感じたところ」と吐露。屈指の明るさでチームをけん引してきたキャプテンの顔に、わずかの陰りが垣間見えた。
だが、U-20ワールドカップ出場を懸けた決戦は中2日でやってくる。一方、対するイランは中3日と一日分の休息を取った。気持ちを切り替えなければ、次戦の動きにも影響が出る。市原は「3試合目でターンオーバーをしていると思うので、いいコンディションで来ると思う。だけど、もうそんなぬるいことは言ってられない」と前を向いた。
「一瞬一瞬で反省しなければいけないけど、すぐ切り替えて、いつまでも引きずっても意味ないと思うので。次のイラン戦はもう一回、自分のいいところから入っていきたい」。失敗を成功に上塗りするべく、再び長所を出していく。キャプテンは韓国戦の痛みを消化し、すでに次戦の糧にしていた。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U20アジアカップ2025特集
自身のボールロストから失点を招いた。それでも勝ち点1を手にしたU-20日本代表はグループリーグ突破を決めた。DF市原吏音(大宮)は「最低限の目標を達成できて嬉しい反面、不用意な自分のミスから失点してしまった。今でよかったなというか……」と振り返った。
「やりすぎてしまうところは自分の長所でもあるけど、課題でもある」(市原)。1-0とリードした中で迎えた後半アディショナルタイム1分過ぎ、最終ラインでボールを収めた市原は、相手のプレスをかわそうと前進。だがボールを奪われた流れから、痛恨の同点ゴールを食らった。
すでにグループ突破を決めた韓国は先発8人を変更。試合序盤は積極性にも欠けており、引き分け以上で自力突破が決まる日本にとっては好都合だった。「見ている人は退屈だったかもしれないけど、やっている自分たちは常に緊張感を持ってやっていた。勝つために手段を選ばないところは、真剣勝負の上ではある」。90分間はそれに徹することができた。しかし、終了間際に隙を突かれた。
準々決勝進出を決められたにもかかわらず、胸中は複雑だ。市原は「グループリーグ突破が決まってホッとしている気持ちと、より成長できる嬉しさというか、まだまだ自分も足りないと改めて感じたところ」と吐露。屈指の明るさでチームをけん引してきたキャプテンの顔に、わずかの陰りが垣間見えた。
だが、U-20ワールドカップ出場を懸けた決戦は中2日でやってくる。一方、対するイランは中3日と一日分の休息を取った。気持ちを切り替えなければ、次戦の動きにも影響が出る。市原は「3試合目でターンオーバーをしていると思うので、いいコンディションで来ると思う。だけど、もうそんなぬるいことは言ってられない」と前を向いた。
「一瞬一瞬で反省しなければいけないけど、すぐ切り替えて、いつまでも引きずっても意味ないと思うので。次のイラン戦はもう一回、自分のいいところから入っていきたい」。失敗を成功に上塗りするべく、再び長所を出していく。キャプテンは韓国戦の痛みを消化し、すでに次戦の糧にしていた。
(取材・文 石川祐介)
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