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待望の今大会初ゴール…感触残ったシリア戦の決定機逸、FW神田奏真(川崎F)の背中押した元FW指揮官の一言

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FW神田奏真

[2.20 U20アジア杯GL第3戦 U-20日本 1-1 U-20韓国 深セン]

 待望の今大会初得点となった。U-20日本代表FW神田奏真(川崎F)は前半28分に先制ゴール。「自分が決めていれば、シリア戦で突破が決まっていたというのがあったので」。前の試合の悔しさを晴らすゴールとなった。

 引き分け以上で自力突破が決まる状況で、試合を優位に運ぶ先制点となった。前半28分、左サイドから上がったMF石井久継のクロスはゴール前でバウンドし、相手GKがファンブル。「ああやってGKがこぼすところはあると思っていた。そこに詰められたのはよかった」(神田)。ストライカーはおなかでボールを押し込んだ。

 17日の第2戦・シリア戦では決定機を逸した。右サイドからのクロスにゴール前でダイレクトで合わせたが、GKに阻まれた。その感触はシリア戦後にも残り、「自分の気持ち的に難しい部分があった」と当時の胸中を明かした。

 自身もFWだった船越優蔵監督から言葉を受けていた。指揮官は「ストライカーなので。お前には得点を期待していると、それだけです」と語る。「彼も(シリア戦で)チャンスを外していたので、すごくやってやろうという気持ちを感じていた。さすがだなと思う」(船越監督)。神田は指揮官に感謝を示す。「船越さんが声をかけてくれて、そういうところでやってやるぞという気持ちが大きくなった」と思いを込めた。

 最前線で裏抜けを狙うだけではなく、ボールを収めてポストプレー役もこなした。「思ったよりも韓国のCBが来なかったので、楽に収められた」。攻撃の起点として最前線に君臨。後半33分に途中交代したが、奮闘の末に足が攣りかけるところまで走り切っていた。

 神田がピッチを去った後、後半アディショナルタイムに失点を喫して1-1のドロー。それでも準々決勝進出は決まった。神田はまず「グループリーグ突破が一番の目標だったので、そこはよかった」と冷静に現状を捉える。あと1勝でU-20ワールドカップ出場が決定。「毎試合毎試合、気持ちは変わっていない。とにかく点を取ることだけを意識してやっていこうと思う」。この1得点をきっかけにして、アジアの舞台でさらなる躍動を狙う。

(取材・文 石川祐介)


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石川祐介
Text by 石川祐介

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