“新時代”全員2010年生まれの代表チームが始動!! U-15日本代表候補は「自分で自分を成長させる」ことをテーマに競争
U-15日本代表候補合宿は26日に3日目の活動を行った。午前はGK、守備陣、中盤、アタッカーに分かれてトレーニングを行い、午後は3チームに分かれて30分×2本形式のトレーニングマッチを行った。
ポジション別のトレーニングでは守備陣がクロス対応など、中盤がパターン練習など、アタッカーがゴール前の鋭いボールに合わせるメニューなどを実施。GKはキーパー練習後に各ポジションのシュートメニューに加わった。1時間強のトレーニングでそれぞれが直接のライバルと競争しながら高め合った。
年代別の日本代表はこのU-15世代からスタートする。平田礼次監督は「自分で自分を成長させること」と「代表への適応力」の2テーマを選手に示しており、「自分で自分を磨いていくのを純粋にできる選手がナショトレ(ナショナルトレセン)からこのU-15、16、17と上がっていくと思う」。その上で直近のFIFA大会であるU-17ワールドカップを目指すだけでなく、「できるだけ継続して代表に選ばれるようにやっていくということと、彼らがここで得たものを(所属チームに)持って帰って周りとまた競争してもらいたいし、リードしてもらいたいなと思います」と選手に期待した。
そうした選手たちは全員が2010年生まれ。2025年の今年からいわゆる“アルファ世代(2010年以降を目安に生まれた世代)”の代表チームが編成されていくことになる。「我々世代のワールドカップに行きたいという夢と、出たことに対しての喜びみたいなものの価値観が全く違う選手たち」と平田監督。主にロシアワールドカップとカタールワールドカップのベスト16が記憶にある選手たちにとって目標は“W杯で1勝”よりもさらに上だ。指揮官は「時代の変わりを痛感」しているといい、スタッフ間でもアップデートしながら08年や09年世代も含めてW杯で優勝するためのチーム作りや育成を進めている。
時代の変化という点では、10代で海外挑戦する選手が年々増えていっているのも特徴的。中学生のU-15日本代表候補選手は数年前よりも将来の選択肢が増えている状況だ。指揮官は「良いロールモデルが多い」と現状を見つめながら、「でもまだまだ知らないこととか気づいていないことも彼らにはあるので、そういうところをどんどん吸収してもらいたい。それも自分で自分を成長させる力だと思う」と強調。技術面だけでなく自己分析力など幅広い分野で力をつけていくことを求めた。
午後は3チームに分かれ、チーム白対チーム緑、チームオレンジ対尚志高(福島)のトレーニングマッチが同時開催された。チーム編成は前日と同じで以下の通り。
▽チーム白
GK小村風人(川崎フロンターレU-15生田)
GK木田蓮人(鹿島アントラーズノルテジュニアユース)
DF對馬羽琉(川崎フロンターレU-15生田)
DF進藤新大(柏レイソルU-15)
DF瀬賀結臣(JFAアカデミー福島U-15)
DF林天音(大分トリニータU-15)
MF竹信瑛治(アビスパ福岡U-15)
MFゼイナー大耀(東京ヴェルディジュニアユース)
MF深谷朔共(名古屋グランパスU-15)
MF伊藤航(FC東京U-15むさし)
FW藤澤斗亜(横浜F・マリノスジュニアユース)
FW名和葵斗(モンテディオ山形ジュニアユース村山)
FW川野聖(ガンバ大阪ジュニアユース)
FW笹川秀斗(サンフレッチェ広島ジュニアユース)
▽チーム緑
GK三崎斗馬(鹿島アントラーズジュニアユース)
GK小畑颯亮(ガンバ大阪ジュニアユース)
DF鮫島充輝(FCグランリオ鈴鹿)
DF庄司瑛人(東急SレイエスFC)
DF山川弘飛(FC岐阜U-15)
DF西井玄篤(京都サンガF.C. U-15)
DF遠山越(柏レイソルU-15)
MF小泉英寿(東京ヴェルディジュニアユース)
MF米川祐輝(FC東京U-15むさし)
MF布袋田結太(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
MF中野大虎(川崎フロンターレU-15生田)
MF嵯峨日向(前橋FC)
FW土井空芽(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
FW八色隼人(名古屋グランパスU-15)
▽チームオレンジ
GKシュルツ建斗(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
GK大泉未来(クラブ・ドラゴンズ柏U-15)
DF柏尚希(柏レイソルU-15)
DF瀬戸山玲音(横浜F・マリノスジュニアユース)
DF小田嶋優希(ブラウブリッツ秋田U15)
DF笹倉拓真(川崎フロンターレU-15生田)
DF野田永輝飛(川崎フロンターレ等々力U-15)
MF酒井陽杜(ジェフユナイテッド千葉U-15)
MF宮園蒼空(北海道コンサドーレ札幌U-15)
MF谷口怜音(セレッソ大阪西U-15)
MF遠藤優空(清水エスパルスジュニアユース)
FW沼田晃人(東京ヴェルディジュニアユース)
FW飯田蒼生(FCディバイン)
FW三井寺眞(FCフォーリクラッセ仙台)
選手たちは今合宿で初めてチームメイトになる組み合わせも多く、最初のトレーニングマッチでは連係面で苦戦。また個の育成に重きを置くナショナルトレセンから代表活動へと変わるにあたり、出発点のU-15日本代表候補ならではの難しさもあるようだ。
「あれこそ代表の始まりの難しさです。あの中で揉まれるというか、特に(1試合目の)前半の20分は『どうする』みたいな(互いが見合う)。そこを打ち破ってくるような選手が出てくると思う。おそらく昨日より良くなりますし、期待しています。そういった時間をクリアにしていく力がある選手をまた見たいですね」(平田監督)
そう平田監督が午前の練習後に話した合宿2試合目、白対緑は1本目の11分、緑の八色(名古屋U-15)がペナルティエリア内右から切り込んで角度のないところからシュート。これはポストに嫌われた。続く18分には八色がチップキックでゴールを脅かすも、カバーに入った林(大分U-15)にクリアされた。このこぼれが中野(川崎F U-15生田)のもとに転がったが、中野のシュートは左ポストに弾かれた。
一方の白は前線で深谷(名古屋U-15)がボール奪取すると、竹信(福岡U-15)を経由して渡ったボールを伊藤(FC東京U-15むさし)が右足を振ってゴール右上隅にシュートを放った。ただGK小畑(G大阪Jrユース)の好セーブに阻まれ、スコアレスで1本目を終了した。


2本目の5分、緑が米川(FC東京U-15むさし)のロングフィードから速攻を仕掛けると土井(鹿島つくばJrユース)が持ち運んで右足でゴールネットを揺らし、先制に成功した。土井は前日の合宿初戦に続くゴールになった。なおも緑は8分、八色がペナルティエリア内左から上げたクロスを嵯峨(前橋FC)が頭で合わせたが、今回もポストに嫌われた。


白は同点を目指して12分、對馬(川崎F U-15生田)のクロスに藤澤(横浜FM Jrユース)が飛び込むも枠を捉えられない。15分にはCKのこぼれから對馬がパンチ力のあるシュートを放つも、GK三崎(鹿島Jrユース)が横っ飛びしながらキャッチで死守。対する緑は20分、嵯峨がパスカットからシュートを打ったがGK小村(川崎F U-15生田)の好セーブに阻まれた。
その後は白が藤澤、緑は嵯峨と八色がゴールに迫るも得点には至らずタイムアップ。緑が接戦を制した。
合宿は残り2日。平田監督は今後控えている海外遠征に向けて「この時期にこの人数(42人)でできることは僕らの発掘、識別していく段階では貴重な時間。残りもう数日ですけどすごく楽しみにしています」と充実ぶりを示し、「期待以上に良い選手がやっぱり多いので、これからもどんどん競争してポジション(獲得)なり代表の活動を継続してできるように競争してもらいたい」と笑顔で話した。
(取材・文 加藤直岐)
ポジション別のトレーニングでは守備陣がクロス対応など、中盤がパターン練習など、アタッカーがゴール前の鋭いボールに合わせるメニューなどを実施。GKはキーパー練習後に各ポジションのシュートメニューに加わった。1時間強のトレーニングでそれぞれが直接のライバルと競争しながら高め合った。
年代別の日本代表はこのU-15世代からスタートする。平田礼次監督は「自分で自分を成長させること」と「代表への適応力」の2テーマを選手に示しており、「自分で自分を磨いていくのを純粋にできる選手がナショトレ(ナショナルトレセン)からこのU-15、16、17と上がっていくと思う」。その上で直近のFIFA大会であるU-17ワールドカップを目指すだけでなく、「できるだけ継続して代表に選ばれるようにやっていくということと、彼らがここで得たものを(所属チームに)持って帰って周りとまた競争してもらいたいし、リードしてもらいたいなと思います」と選手に期待した。
そうした選手たちは全員が2010年生まれ。2025年の今年からいわゆる“アルファ世代(2010年以降を目安に生まれた世代)”の代表チームが編成されていくことになる。「我々世代のワールドカップに行きたいという夢と、出たことに対しての喜びみたいなものの価値観が全く違う選手たち」と平田監督。主にロシアワールドカップとカタールワールドカップのベスト16が記憶にある選手たちにとって目標は“W杯で1勝”よりもさらに上だ。指揮官は「時代の変わりを痛感」しているといい、スタッフ間でもアップデートしながら08年や09年世代も含めてW杯で優勝するためのチーム作りや育成を進めている。
時代の変化という点では、10代で海外挑戦する選手が年々増えていっているのも特徴的。中学生のU-15日本代表候補選手は数年前よりも将来の選択肢が増えている状況だ。指揮官は「良いロールモデルが多い」と現状を見つめながら、「でもまだまだ知らないこととか気づいていないことも彼らにはあるので、そういうところをどんどん吸収してもらいたい。それも自分で自分を成長させる力だと思う」と強調。技術面だけでなく自己分析力など幅広い分野で力をつけていくことを求めた。
午後は3チームに分かれ、チーム白対チーム緑、チームオレンジ対尚志高(福島)のトレーニングマッチが同時開催された。チーム編成は前日と同じで以下の通り。
▽チーム白
GK小村風人(川崎フロンターレU-15生田)
GK木田蓮人(鹿島アントラーズノルテジュニアユース)
DF對馬羽琉(川崎フロンターレU-15生田)
DF進藤新大(柏レイソルU-15)
DF瀬賀結臣(JFAアカデミー福島U-15)
DF林天音(大分トリニータU-15)
MF竹信瑛治(アビスパ福岡U-15)
MFゼイナー大耀(東京ヴェルディジュニアユース)
MF深谷朔共(名古屋グランパスU-15)
MF伊藤航(FC東京U-15むさし)
FW藤澤斗亜(横浜F・マリノスジュニアユース)
FW名和葵斗(モンテディオ山形ジュニアユース村山)
FW川野聖(ガンバ大阪ジュニアユース)
FW笹川秀斗(サンフレッチェ広島ジュニアユース)
▽チーム緑
GK三崎斗馬(鹿島アントラーズジュニアユース)
GK小畑颯亮(ガンバ大阪ジュニアユース)
DF鮫島充輝(FCグランリオ鈴鹿)
DF庄司瑛人(東急SレイエスFC)
DF山川弘飛(FC岐阜U-15)
DF西井玄篤(京都サンガF.C. U-15)
DF遠山越(柏レイソルU-15)
MF小泉英寿(東京ヴェルディジュニアユース)
MF米川祐輝(FC東京U-15むさし)
MF布袋田結太(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
MF中野大虎(川崎フロンターレU-15生田)
MF嵯峨日向(前橋FC)
FW土井空芽(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
FW八色隼人(名古屋グランパスU-15)
▽チームオレンジ
GKシュルツ建斗(鹿島アントラーズつくばジュニアユース)
GK大泉未来(クラブ・ドラゴンズ柏U-15)
DF柏尚希(柏レイソルU-15)
DF瀬戸山玲音(横浜F・マリノスジュニアユース)
DF小田嶋優希(ブラウブリッツ秋田U15)
DF笹倉拓真(川崎フロンターレU-15生田)
DF野田永輝飛(川崎フロンターレ等々力U-15)
MF酒井陽杜(ジェフユナイテッド千葉U-15)
MF宮園蒼空(北海道コンサドーレ札幌U-15)
MF谷口怜音(セレッソ大阪西U-15)
MF遠藤優空(清水エスパルスジュニアユース)
FW沼田晃人(東京ヴェルディジュニアユース)
FW飯田蒼生(FCディバイン)
FW三井寺眞(FCフォーリクラッセ仙台)
選手たちは今合宿で初めてチームメイトになる組み合わせも多く、最初のトレーニングマッチでは連係面で苦戦。また個の育成に重きを置くナショナルトレセンから代表活動へと変わるにあたり、出発点のU-15日本代表候補ならではの難しさもあるようだ。
「あれこそ代表の始まりの難しさです。あの中で揉まれるというか、特に(1試合目の)前半の20分は『どうする』みたいな(互いが見合う)。そこを打ち破ってくるような選手が出てくると思う。おそらく昨日より良くなりますし、期待しています。そういった時間をクリアにしていく力がある選手をまた見たいですね」(平田監督)
そう平田監督が午前の練習後に話した合宿2試合目、白対緑は1本目の11分、緑の八色(名古屋U-15)がペナルティエリア内右から切り込んで角度のないところからシュート。これはポストに嫌われた。続く18分には八色がチップキックでゴールを脅かすも、カバーに入った林(大分U-15)にクリアされた。このこぼれが中野(川崎F U-15生田)のもとに転がったが、中野のシュートは左ポストに弾かれた。
一方の白は前線で深谷(名古屋U-15)がボール奪取すると、竹信(福岡U-15)を経由して渡ったボールを伊藤(FC東京U-15むさし)が右足を振ってゴール右上隅にシュートを放った。ただGK小畑(G大阪Jrユース)の好セーブに阻まれ、スコアレスで1本目を終了した。


2本目の5分、緑が米川(FC東京U-15むさし)のロングフィードから速攻を仕掛けると土井(鹿島つくばJrユース)が持ち運んで右足でゴールネットを揺らし、先制に成功した。土井は前日の合宿初戦に続くゴールになった。なおも緑は8分、八色がペナルティエリア内左から上げたクロスを嵯峨(前橋FC)が頭で合わせたが、今回もポストに嫌われた。


FW土井空芽が2日連続の得点
白は同点を目指して12分、對馬(川崎F U-15生田)のクロスに藤澤(横浜FM Jrユース)が飛び込むも枠を捉えられない。15分にはCKのこぼれから對馬がパンチ力のあるシュートを放つも、GK三崎(鹿島Jrユース)が横っ飛びしながらキャッチで死守。対する緑は20分、嵯峨がパスカットからシュートを打ったがGK小村(川崎F U-15生田)の好セーブに阻まれた。
その後は白が藤澤、緑は嵯峨と八色がゴールに迫るも得点には至らずタイムアップ。緑が接戦を制した。
合宿は残り2日。平田監督は今後控えている海外遠征に向けて「この時期にこの人数(42人)でできることは僕らの発掘、識別していく段階では貴重な時間。残りもう数日ですけどすごく楽しみにしています」と充実ぶりを示し、「期待以上に良い選手がやっぱり多いので、これからもどんどん競争してポジション(獲得)なり代表の活動を継続してできるように競争してもらいたい」と笑顔で話した。
(取材・文 加藤直岐)



