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アジア4強敗退に悔しさ露わ…U-20日本代表DF喜多壱也(京都)に湧き出した成長欲「ここで終わる選手になったらあかん」

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DF喜多壱也

[2.26 U20アジア杯準決勝 U-20日本 0-2 U-20オーストラリア 深セン]

 自信をつけたからこそ、悔しい終戦となった。U-20日本代表は準決勝で2失点を喫して敗退。DF喜多壱也(京都)は「自分たちのミスからなので防げた。ミスになってからも自分ができることはもっとあった。防げた失点であるのは間違いない。やっぱり悔しい」と思いを口にした。

 前半からオーストラリアに押し込まれる場面もあったが、スコアレスで後半に折り返した。後半からの仕切り直しを図る前に、後半4分にサイドを崩されて失点。さらに22分には自陣近くでボールを奪われて2失点目を食らった。

「後半行くぞというときに早い段階で失点して、2失点目も自分たちのミスから。勝ちたかったのはみんな一緒だけど、CBとして守れなかったことが悔しい」

 成長を示す大会となった。グループリーグ初戦・タイ戦は出場しなかったが、第2戦からはフル出場が続いた。準々決勝・イラン戦では、序盤に先制こそ許したが、その後はイランのロングボールに対応。アジアの戦いを経て大きな自信を手にした。

「自信がなければ戦えへんというのはわかっていた。(船越優蔵)監督含めてできるぞといつも言ってくれていた。自信は持ってできた」。勢いのままアジアの頂点に突き進むはずが準決勝で敗退。すでに9月のU-20ワールドカップ出場権こそ掴んではいるが、試合終了後の喜多の表情には悔しさが見えた。

「この負けはみんな絶対に忘れてはいけへんと思う。いったんみんなバラバラになって自チームに戻るけど、この悔しさをバネに、日ごろの練習から試合からもっとがんばっていかなあかん。この悔しさが自分にとってどんなものなのか、もう一回W杯で集まったときにわかる。まず自分は絶対に忘れへん。サンガに帰ってから一からやりたい」

 2024シーズンに京都サンガF.C.でトップ昇格。カップ戦の出場はあったが、いまだJデビューはしていない。

「帰ってサンガの試合にでるというのはもちろん目指すべきだし、出なければならない。毎回だけど、出なければW杯は呼ばれへんという気持ちでいる」。大きな自信を手にしたからこそ、「ここで終わる選手になったらあかんなと思う」と力を込める。「もっと上に行くために、サンガのスタッフ含めチームメイトにも頼ることはいっぱいあると思う。だけど、やっぱり自分はもっと上に行きたい」。湧きだした成長への欲望を止めるつもりはない。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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