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[J-VILLAGE CUP U-18]U-18日本代表の10番FW仲山獅恩(東京Vユース)が違いを示して2試合連続決勝点。より多くの結果、”ミスしないこと”にもこだわる

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U-18日本代表FW{仲山獅恩}}(東京Vユース/2年=東京Vジュニアユース出身)は雨中で違いを示すようなプレー。決勝点も決めた

[3.16 J-VILLAGE CUP U-18予選 U-18日本代表 2-1 横浜FCユース Jヴィレッジスタジアム]

 U-18日本代表の10番が雨中で違いを見せるようなプレー。再三シュートに持ち込み、決勝点をマークした。FW{仲山獅恩}}(東京Vユース/2年=東京Vジュニアユース出身)は1-0の後半開始から前線で出場。投入直後に右足シュートで相手ゴールを脅かすと、その後も重いピッチの中で判断力とテクニックを発揮し、味方を活用しながら、また自ら仕掛けてチャンスを創出した。

 1-1に追いつかれて迎えた後半29分には、FW久永虎次郎(G大阪ユース)の落としを受けると、わずかにDFのタイミングをズラして左足シュート。「ああいう形は自分得意なんで、シュートっていうところで違い見せられたので良かったかなという風に思います。(警戒されている形のシュートだったが)良いコースに飛べば絶対入るんで、そういうところで決められたのは良かった」と頷いた。

 その後もドリブルや裏抜け、ショートコンビネーションからゴールを目指し続け、31分、37分と枠へ強烈なシュートを打ち込んだ。だが、相手GKに止められてしまい、2点目を奪うことはできず。仲山は決勝点でチームを白星へ導いたが、「全然納得はいってないです」と首を振る。

「やっぱ自分が決めるとこで決めないんで、こういう結果的に(得失点差で予選20チーム中)4位になってしまったし、前の試合も全部見ると、自分のところでもっと5、6点取れててもおかしくないんで、そういう詰めが甘いところが出てしまったんで、そこはほんとチームにも申し訳ないです。けど、良い反省材料になったんで、そこはほんと自チーム帰ってから決定機っていうところはこだわりながらやっていきたい」。味方を活用してチャンスを創出できるところは仲山の大きな特長の一つ。だが、意識しているという怖さをより出すため、自分でやり切る部分の精度と質を向上させることを誓っていた。

 仲山はU-15日本代表から毎年、年代別日本代表に選ばれており、今年2月にはU-20日本代表のトレーニングパートナーを務めた経歴も持つ。その仲山は今回のU-18日本代表活動で違いを示すことを狙っている。

「日本で同じ年代の相手が多い中、自分は違いを見せないといけないと思ってるんで、そういう面では少しずつですけど違いを見せられているのかなっていう風に感じてるんで、それをもっと回数や量を増やして、得点、アシストだったりっていうのをもう少し数字上げてやっていければ違いを見せられるんじゃないかなと思っています」。前日のCrossfire Premier Soccer Club(アメリカ)戦に続く2試合連続決勝ゴール。17日の大会最終日はよりゴール、アシストを増やす意気込みだ。

 東京Vユースで今年は最高学年。「去年に比べて、やらないとっていう責任と自覚が芽生えてきたんで、そういうところでプレーの幅も広がって、質も上がってきて、自分はもうミスは許されないと思ってるんで、そういうった面で自分がフィニッシュでも、守備でもそうですけど、泥臭くやってはきています」。トップチームではボランチでプレー。FWやSHを含めてどのポジションでもゴールを目指してチャレンジすると同時に、1本で勝負を決めるために“ミスをしないこと”を自分に求めている。

 そして、質の高いプレーでゴール、アシストをすること。「自分の価値はやっぱ世界行ったら数字なんで、どれだけいいプレーしても決められない選手は必要ないと思うんで、そういう数字っていうところまでは、去年からこだわってるんですけど、今年はよりこだわってやっていきたいなと思っています」。プレミアリーグや代表活動では毎試合1得点以上が目標。トップチームでもスタメンを取るくらいの活躍を目指している。

 飛び級でU-20ワールドカップに出場することも今年の目標の一つ。「(U-20日本代表のトレーニングパートナーを務めているが、)フロンターレの大関(友翔)君に関しては、もう点も取れるし、味方活かせるし、ハードワークできるし、戦えるし、声掛けられるしっていうほんと、いい先輩がいて、色々プレーのことに関しても教わったことがあります。大関君を目標にするんではなくて、抜くぐらいの勢いでいかないといけないんで、(秋には)U-20のワールドカップ本戦があるんで、そこに向けてメンバー入れるように、なおかつ試合に出て勝たせられるようにやっていきたいです」。第7回 J-VILLAGE CUP U-18はアピール機会の一つ。U-20日本代表から招集したいと思わせるような結果を残し、大会を終える。

後半29分、鮮やかな左足シュートで決勝点

違いを示し、シュートを打ち続けた

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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