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[J-VILLAGE CUP U-18]成長を続け、”飛び級”も目標。U-18日本代表のリーダー格、CB大川佑梧(鹿島ユース)は先頭に立って「喋る」

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CB大川佑梧(鹿島ユース/2年=鹿島ジュニアユース出身)はU-18日本代表のキャプテンマークを巻いてプレー

[3.16 J-VILLAGE CUP U-18予選 U-18日本代表 2-1 横浜FCユース Jヴィレッジスタジアム]

 CB大川佑梧(鹿島ユース/2年=鹿島ジュニアユース出身)は初戦に続いてU-18日本代表のキャプテンマークを巻いてプレー。何より自分から発信することを意識しながら戦っていた。

「とにかくもう喋るっていうことですね。守備のラインアップのコントロールだったり、(プレッシングの)かけ方とか、もう1つ1つ声を出して誰かしらやっていかないといけないんで、そういうところも自分の役割っていうか、自分の得意な部分でもあるんで、そこは積極的にやろうかなっていう風に思いました。代表なんでみんなリーダーという気持ちを持ってやるのが一番なんですけど、自分は喋るところとかで一番先頭だってやっていければいいかなと思います」

 昨年は1歳年上のU-18日本代表としてもプレーし、SBSカップ国際ユースサッカーではU-18韓国代表、U-18アルゼンチン代表を完封した。キャプテンマークを託されているのも期待の表れ。「そうやって任せてもらってるってことは凄いありがたいことですし、それには責任も伴ってくるんで。そこはもう自分が思い切ってやろうかなって思っています」。チームはここまで3戦全勝。ただし、大川は内容には全く満足していない。

「初日も、昨日も含めて試合の入りが悪かったり、自分たちから主導権を握れないっていう展開が多かった中で、入りが良ければ点も取れたと思うし、そうすればこういう順位(得失点差で予選20チーム中4位)にならなかったと思うんで、そこは突き詰めるっていうか、もっと全員が入りから集中してやっていく必要があるかなって思います」

 DFとして、チームの守備面での課題を実感。また、「前線の選手だったら前線の合わせる部分だったり、各々感じてるところはあると思うんで、そういうところも合わせていかないといけないかなと思います。(今大会は)課題ばっかりっていうか。個人個人もそうですし、まだチームとしてのまとまりだったり、何をまずやっていくかっていうところで合ってない部分も多かったんで、そこはもう回数少ない代表活動の中でも回していくのが代表選手だと思うし、そういうところをもっとやっていくべきかなと思います」。自身にもより高いレベルのプレーを求める。

 浮き球を冷静に頭で味方へ繋いたほか、的確なカバーリング、ビルドアップも見せていた。良い意味で余裕を持ちながらプレーしている印象だ。「余裕はそんなある方ではないですけど、でも余裕を見せるっていうか、センターバックは慌てない。そういう見せ方っていうのはチームで言われてるところもありますし、センターバックとして大事かなっていう風に思います」。初戦に比べてプレー内容は向上。だが、得意の左足キックをあまり表現することができておらず、この部分でもよりチームに貢献しなければならないという考えだ。

 大川は昨年、1歳年上の世代の代表チームで活動したが、そこでU-20日本代表入りするまでのインパクトを残せなかったことを悔しがる。同じU-18世代のGK荒木琉偉(G大阪)は2月のU20アジアカップで主力としてプレー。同じように“飛び級”することはできなかった。「でも、(今秋のU-20ワールドカップへ向けて)まだチャンスがないわけではないんで。明日1試合ありますし、チーム戻ってからもっと良いパフォーマンスを出し続ければいいかなって思っています」。今秋のU-20ワールドカップメンバー入りは、2025年の目標の一つだ。

「ワールドカップにはもちろん出たいですし、まずメンバーに入ることっていうのはあるんですけど、チームでどれだけいいパフォーマンスできるかが代表に入る近道だと思うんで、明日終わって戻ってからもしっかりチームに貢献できるように、自分が成長できるように頑張りたい。自分1人いれば守れるとか、失点しないって風に思ってもらえれば、自分を呼んでもらえる機会も増えると思うし、大事な時に試合で使ってもらえると思うんで、1人で守れるような選手になりたい」。2007年生まれ世代のリーダーは、守備の強度をより高めるなど成長し続けてチャンスを勝ち取る。 

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(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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