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久保が投げたユニ拾い…優しくたしなめたキャプテン遠藤航「とりあえず拾って、頭を叩きに行った」

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MF遠藤航、MF久保建英、DF長友佑都

[3.20 W杯最終予選 日本 2-0 バーレーン 埼玉]

 日本代表の主将としてチームを束ね、8大会連続8度目のワールドカップ出場権を手にした。MF遠藤航(リバプール)は「個人的にはいつも通りというか、そこ(W杯出場)を意識しすぎないほうがいいのかなと思っていた」と試合前の心境を明かした。

 引き分け以上で史上最速のW杯出場が決まるなか、対するバーレーンへの警戒も怠らなかった。「簡単な試合にならないだろうと思っていたので、そこの準備がまずできていたことはポジティブ」と総括。前半は拮抗した展開のままスコアレスで終了したが、「それをある程度我慢して、しっかりゼロで抑えようよとコミュニケーションを取っていた」。序盤に見られた硬さも徐々に抜け、後半2得点で勝利を飾った。

 最終予選7試合を終えて6勝1分。高みを目指し、目の前の試合に全力を尽くしてきた結果だ。過去を振り返っても簡単ではなかった最終予選の難しさは、遠藤も、ほかの選手もわかっている。ただ、このチームが目指すのは世界の頂点。「W杯優勝を目指して、それを当たり前に思っている選手たちなので。一個一個の勝ちに対しても、きょうW杯出場が決まったことに対しても、まだまだこれからでしょくらいの気持ちを持った選手が多い。それは僕も変わらない」。目線は常に高いところを見据えていた。

 厳格な父のように見守り、ときには母のように仲間をたしなめるキャプテンだ。2点目を決めた久保建英は、ゴール直後にユニフォームを脱いで放り投げた。仲間たちが歓喜の輪を作るなか、静かにユニフォームを拾ったのは遠藤だった。

ユニフォームを拾って久保建英のもとに行く遠藤航

「ユニフォームを脱がなくてもいいだろうと思って、とりあえず拾って、頭を叩きに行った(笑)」。もちろん、久保のことを把握しているからこその振る舞いだ。「別に無駄なイエローをもらうなとは言わないけど、久保選手もわかっていると思うし、それを大事な場面でやるとも思わないので。一応キャプテンなので(笑)。ちゃんと周りを見えるようにしとかないと」。仲間たちの強すぎる個性をまとめあげたその手腕で、世界の舞台でも日本をけん引していく。

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(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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