[3.20 W杯最終予選 日本 2-0 バーレーン 埼玉]

　途中出場でしっかりと得点に絡んでみせた。日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)は後半18分からプレー。42分にはMF久保建英のチーム2点目をアシストした。「タケのおかげでアシストついたんで、ラッキーだった」と笑顔を見せた。

　W杯出場を決定づけるゴールをお膳立てした。後半42分、久保が左CKをショートコーナーで始め、伊東にパスを出した。「練習通りで、(相手が)食いついてきたらタケに出そうと思っていた。自分のところに来たので、シンプルに釣って出した」。勢いに乗る久保がそのままPA左に入って左足シュートを決めた。

「タケが運んでクロス上げるかなと思ったけど、そのままいいコースにシュートして決まった。(アシストがついて)ラッキーだったなと思います」。そうにこやかに語る伊東は、ともに戦ってきた久保の成長に目を細める。「よりスピードもパワーも上がっている。テクニックはもともとあるけど、馬力の部分は昔よりあると個人的には思う」と称えていた。

　伊東にとって2度目のW杯出場が決まった。「前回よりもスムーズに決まったので、嬉しいは嬉しいけど、前回のほうがめちゃくちゃ嬉しかったなっていうのはあります」と本音。再び世界の舞台に上がるためにも、最終予選残り3試合でのアピールに目を向ける。

「(次節の)サウジはもともと強いし、次はW杯出場が懸かるなかで本当に日本戦に集中してくると思う。そういうガチな相手とやるのは成長につながる」。W杯メンバーに入るためにも、そして初の8強入り、さらに頂点を見据えて、伊東はすでに気持ちを切り替えていた。



(取材・文　石川祐介)

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