[3.25 W杯アジア最終予選 日本 0-0 サウジアラビア 埼玉]

　日本代表と0-0で引き分けた試合後の会見でサウジアラビア代表のエルベ・ルナール監督は「我々にとっては良い結果だった」と、敵地での勝ち点1獲得に満足した。

「日本で試合をする場合、オープンな試合はできない。良いチームなので、注意しないといけない。守りという意味では、しっかり計画どおりにいった。攻撃面ではスペースに入り込もうとしたが、うまくいかなかった」

　5バックで守備を固め、0-0の展開が続く中でもアウトオブプレーになるたびに露骨に時間を使った。「美しい試合ではなかった。ショーという意味では申し訳ない」。アウェーで勝ち点1を狙う現実的な戦い方だった。

　2位オーストラリアはアウェーで中国に2-0で勝利し、3位サウジアラビアとは勝ち点3差となった。得失点差でもオーストラリアの+7に対し、サウジアラビアは-2。次節は6月5日にオーストラリアがホームで日本、サウジアラビアはアウェーでバーレーンと対戦し、6月10日の最終節ではサウジアラビアのホームでオーストラリアとの直接対決が残っている。

「まだ2試合残っている。サッカーでは何があるか分からない。我々がバーレーンと対戦するとき、オーストラリアは日本と試合をする。そのあとにオーストラリアとホームで直接対決がある。厳しい試合になるが、ここから勝ち点を4取ることも、フルに取ることもできる。次の試合は、より攻撃的な良い試合をしたい」

　W杯へストレートインとなる熾烈な2位争いは最終節までもつれ込みそうだ。


(取材・文　西山紘平)

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