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グループ突破とU-17W杯出場権をかけたオーストラリア戦直前。U-17日本代表が世界への挑戦権を掴みにいく

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U-17日本代表がU-17オーストラリア代表とのU17アジアカップグループステージ最終節に臨む

 AFC U17アジアカップサウジアラビア2025に参戦中のU-17日本代表は、現地時間10日18時(日本時間10日24時)にU-17オーストラリア代表とのグループステージ最終節を迎える。

 ここを抜ければ8強入りとなり、今秋のU-17ワールドカップ出場権が確定する重要な一戦を前に、チームには少し緊迫した雰囲気も見え隠れしている。

 ここまで1勝1分の日本に対し、オーストラリアは1敗1分と苦しい状況にある。ただ、この日本戦に勝てば十分に突破の可能性があるため、この一戦にすべてを懸けてくるのは確実だ。

 廣山望監督が「ベースのサッカーの質だったり、個の力は一番あるチームだと思う」と語るように、ここまでの戦績こそ振るわないものの、決して力のないチームではない。タフな攻防になると観て間違いないだろう。

 もっとも、日本の選手たちからは前向きなコメントが聞かれた。「相手の矢印の逆を取るようなサッカーができれば」と語ったMF神田泰斗(大宮U18)は、「裏のスペースを使いたい」と、勝つしかない状況で前に来る相手の逆を狙っていければと考える。

 またGK村松秀司(ロサンゼルスFC)は「集中して守れれば絶対に大丈夫」と、相手の高さを活かしたプレーについてもディフェンス陣への信頼を語る。攻守全員の力を合わせ、ひとつの集大成と言えるこの試合を乗り切りたい。

「多少ダメージがあっても、それを90分でひっくり返すだけの力はあるから、勇気を持ってやれるかどうか」(廣山監督)

 日本は「引き分けでもいい」というシチュエーションだが、そのことが逆に試合運びの難しさ、足並みの乱れを生み出してしまう可能性もある。あらためて、ベンチワークを含めた意思統一がカギになりそうだ。

 2008年以降に生まれた選手たちによって構成される若き日本代表が、世界への挑戦権を掴みにいく。

(取材・文 川端暁彦)

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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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