A代表初招集の21歳MF佐野航大、同時選出の兄・海舟から刺激も「自分のことしか考えていない」
MF
大きな注目が集まる“兄弟同時選出”にもいたって冷静だった。日本代表初招集のMF佐野航大(NECナイメヘン)が2日、敵地パースでの合宿初日の練習後に報道陣の取材に対応。兄のMF佐野海舟(マインツ)と揃ってのA代表入りを「夢の一つだった」と口にしつつも、「ただ僕は初選出で余裕もないので、ここにしがみついていくだけ。自分のことしか考えていない」と力強く言い切った。
2003年生まれの佐野航は、23年春に行われたU-20W杯の日本代表メンバー。大会後の同年夏にファジアーノ岡山からオランダのNECナイメヘンに完全移籍を果たし、初の海外挑戦をスタートさせると、24年夏のパリ五輪では当初メンバー入りしながらも所属クラブの方針で帯同を辞退する形となったが、1年後にA代表初招集のチャンスを掴んだ。
今季は一時負傷離脱がありながらも、エールディビジ25試合で2ゴールを記録。今回の選出はこれまでのW杯最終予選で主力を担った選手の招集外が影響していることもあり、「選ばれたことを聞いた時はちょっとびっくりした」とも振り返る佐野航だが、すぐに「選ばれたからにはしっかり結果を残していかないといけない」と切り替えて臨んでいる。
今回の代表では兄・海舟も昨年3月のW杯2次予選以来の復帰を果たし、日本代表として佐藤勇人・寿人両氏以来19年ぶりの“兄弟同時選出”が実現した。佐野航自身、兄の存在を過度には意識するつもりはない。ただ普段からサッカーの関する連絡は取り合っているといい、兄のブンデスリーガでの活躍には「間違いなく刺激になっているし、もっと頑張らないといけないと思った」とも語った。
そんな佐野航の強みはボランチやトップ下、サイドハーフなど複数ポジションを兼務できるポリバレント性。しかし、A代表で生き残っていくためには、起用されたポジションを安定してこなせるというだけでなく、そのポジションを専門的に担う選手たちに負けないような水準のパフォーマンスを発揮していくことが求められる。
佐野航自身も「いろんなポジションができるのは一つの武器ではあるけど、自分としては真ん中の上のほう(トップ下、インサイドハーフ)でやりたいのがある」と攻撃的な役割を志願。生き残りに向けて「いまいる選手と同じことをやっていても違いは生まれない。自分がどう違いを出せるかというのをこの短い期間でやっていかないといけない」と抜きん出たものを表現していくつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
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2003年生まれの佐野航は、23年春に行われたU-20W杯の日本代表メンバー。大会後の同年夏にファジアーノ岡山からオランダのNECナイメヘンに完全移籍を果たし、初の海外挑戦をスタートさせると、24年夏のパリ五輪では当初メンバー入りしながらも所属クラブの方針で帯同を辞退する形となったが、1年後にA代表初招集のチャンスを掴んだ。
今季は一時負傷離脱がありながらも、エールディビジ25試合で2ゴールを記録。今回の選出はこれまでのW杯最終予選で主力を担った選手の招集外が影響していることもあり、「選ばれたことを聞いた時はちょっとびっくりした」とも振り返る佐野航だが、すぐに「選ばれたからにはしっかり結果を残していかないといけない」と切り替えて臨んでいる。
今回の代表では兄・海舟も昨年3月のW杯2次予選以来の復帰を果たし、日本代表として佐藤勇人・寿人両氏以来19年ぶりの“兄弟同時選出”が実現した。佐野航自身、兄の存在を過度には意識するつもりはない。ただ普段からサッカーの関する連絡は取り合っているといい、兄のブンデスリーガでの活躍には「間違いなく刺激になっているし、もっと頑張らないといけないと思った」とも語った。
そんな佐野航の強みはボランチやトップ下、サイドハーフなど複数ポジションを兼務できるポリバレント性。しかし、A代表で生き残っていくためには、起用されたポジションを安定してこなせるというだけでなく、そのポジションを専門的に担う選手たちに負けないような水準のパフォーマンスを発揮していくことが求められる。
佐野航自身も「いろんなポジションができるのは一つの武器ではあるけど、自分としては真ん中の上のほう(トップ下、インサイドハーフ)でやりたいのがある」と攻撃的な役割を志願。生き残りに向けて「いまいる選手と同じことをやっていても違いは生まれない。自分がどう違いを出せるかというのをこの短い期間でやっていかないといけない」と抜きん出たものを表現していくつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
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