U-20ロス五輪世代からGKピサノ、大関友翔、佐藤龍之介がE-1代表入り! 「伸び代」「成長」「チャレンジ」森保監督が語った選出理由

左からGK
日本サッカー協会(JFA)が3日、EAFF E-1選手権に臨む日本代表メンバー26人を発表し、現在のU-20日本代表を構成する2028年のロサンゼルス五輪世代からはGKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)、MF大関友翔(川崎F)、MF佐藤龍之介(岡山)の3選手が招集された。メンバー発表会見では森保一監督がそれぞれに言及し、三者三様の選出理由を語った。
今回のE-1選手権は国際Aマッチウィーク期間外に行われるため、国内組のみの編成で26人を選出。ピサノと大関は12人を占めた初招集選手の中に食い込み、佐藤は今年6月の北中米W杯最終予選に続いての選出となった。
2006年1月10日生まれのピサノは名古屋U-18から昨季トップチーム昇格したGK。今年初旬のAFC U20アジア杯は選外の立場だったが、5月上旬にGKシュミット・ダニエルの負傷離脱を受けてJ1デビューを果たすと、そこから現在まで9試合連続でゴールマウスを任されている。197cm、90kgの体躯は世界基準。チームでは元日本代表GK楢崎正剛コーチの薫陶を受けており、大きな伸び代が期待されている。
森保監督はピサノの選出について「まずは名古屋でレギュラーとして試合に出続けているということが基本にある。毎試合毎試合、我々が見ている試合の中で彼の成長を感じさせてもらえるパフォーマンスで、連続してチームの守護神として試合に出られているところがある」と理由を説明。「他のGKにも選ばれてもおかしくない選手はいるが、さらにこの大会を通して成長してもらえる、成長を見越せるということで伸び代も含めて招集した」と期待を述べた。
2005年2月6日生まれの大関は川崎F U-18から23年にトップチーム昇格したMF。1年目は川崎Fで出場機会なしに終わったが、24年1〜2月にはトレーニングパートナーとして日本代表のアジア杯帯同を経験すると、昨季はJ3の福島ユナイテッドFCで32試合8得点の大活躍を見せた。今季はJ1リーグ戦15試合出場で先発は2試合にとどまるが、2ゴール1アシストを記録。ACLE準決勝のアルナスル戦(◯3-2)で勝ち越しゴールを決めたことでもインパクトを残した。
大関はロス世代が中心を占めるU-20日本代表でも10番を任されており、今年9月のU-20W杯での活躍も期待される存在。森保監督は「川崎Fではレギュラーだと言える起用のされ方ではないかもしれないが、試合に出た時の存在感であったり、ボールを受けてそこから前線のチャンスメイクに絡んでいくところ、出し手にもなれれば自分もフィニッシュに絡んでいけるところは代表のレベルでも戦力として十分にできると思っている。五輪世代ということもあって若いし、伸び代があるということで今後の期待値としても考えている」と太鼓判を押した。
さらに森保監督は大関の川崎Fでの立場にも言及。所属チームで出場機会の少ない選手を代表に抜擢するのは異例だが、「レギュラーで出ていない選手を代表に選ぶのはどうかというご意見もあるとは思うが、彼はレギュラーと同等の力を持っている。ACLEでの川崎Fの素晴らしい戦いの中でレギュラーの一人として高いパフォーマンスを発揮していたところを見れば、代表の戦力としてさらに今後の成長を見込めるということで、招集させてもらうことが今の日本にとって、将来の日本にとってプラスになると考えて選んだ」と信頼を口にした。
2006年10月16日生まれの佐藤は6月の北中米W杯最終予選でロサンゼルス五輪世代一番乗りで初招集され、インドネシア戦でA代表デビューを飾った期待の18歳。森保監督は最終予選の活動後も現地視察を行っており、堂々の連続選出となった。森保監督はこの日、最終予選活動後の佐藤の振る舞いに着目し、招集理由を次のように語った。
「実は代表に選ばれた後、非常に厳しい戦いが選手の中ではあると思っている。それは何かというと、まずはチーム内で『代表に行ったからどれだけのものを見せてくれるのか』という目がある。短期間でそんなに多くのものが変わらない中でも、期待されるプレッシャーがあるが、練習からチーム内で受けるプレッシャーを乗り越えて、そこでポジションを掴むところができている」
「実際に試合になった時には、対峙する選手がこれまでと違った警戒心を持って、そしてパワーをかけて対峙してくる中、彼はその相手のプレッシャーもしっかりと受け止めながら、自分がチャレンジしていくというところを出せている。自然体の自分を出すだけでも難しい状況のなかで、いま経験値が浅い中でも思い切って前向きに挑んでいけているというところはさらに今後の成長に期待できるということで選ばせていただいた。今回のE-1でも思い切ってチャレンジする姿勢を見せてもらえればと思っている」
(取材・文 竹内達也)
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今回のE-1選手権は国際Aマッチウィーク期間外に行われるため、国内組のみの編成で26人を選出。ピサノと大関は12人を占めた初招集選手の中に食い込み、佐藤は今年6月の北中米W杯最終予選に続いての選出となった。
2006年1月10日生まれのピサノは名古屋U-18から昨季トップチーム昇格したGK。今年初旬のAFC U20アジア杯は選外の立場だったが、5月上旬にGKシュミット・ダニエルの負傷離脱を受けてJ1デビューを果たすと、そこから現在まで9試合連続でゴールマウスを任されている。197cm、90kgの体躯は世界基準。チームでは元日本代表GK楢崎正剛コーチの薫陶を受けており、大きな伸び代が期待されている。
森保監督はピサノの選出について「まずは名古屋でレギュラーとして試合に出続けているということが基本にある。毎試合毎試合、我々が見ている試合の中で彼の成長を感じさせてもらえるパフォーマンスで、連続してチームの守護神として試合に出られているところがある」と理由を説明。「他のGKにも選ばれてもおかしくない選手はいるが、さらにこの大会を通して成長してもらえる、成長を見越せるということで伸び代も含めて招集した」と期待を述べた。
2005年2月6日生まれの大関は川崎F U-18から23年にトップチーム昇格したMF。1年目は川崎Fで出場機会なしに終わったが、24年1〜2月にはトレーニングパートナーとして日本代表のアジア杯帯同を経験すると、昨季はJ3の福島ユナイテッドFCで32試合8得点の大活躍を見せた。今季はJ1リーグ戦15試合出場で先発は2試合にとどまるが、2ゴール1アシストを記録。ACLE準決勝のアルナスル戦(◯3-2)で勝ち越しゴールを決めたことでもインパクトを残した。
大関はロス世代が中心を占めるU-20日本代表でも10番を任されており、今年9月のU-20W杯での活躍も期待される存在。森保監督は「川崎Fではレギュラーだと言える起用のされ方ではないかもしれないが、試合に出た時の存在感であったり、ボールを受けてそこから前線のチャンスメイクに絡んでいくところ、出し手にもなれれば自分もフィニッシュに絡んでいけるところは代表のレベルでも戦力として十分にできると思っている。五輪世代ということもあって若いし、伸び代があるということで今後の期待値としても考えている」と太鼓判を押した。
さらに森保監督は大関の川崎Fでの立場にも言及。所属チームで出場機会の少ない選手を代表に抜擢するのは異例だが、「レギュラーで出ていない選手を代表に選ぶのはどうかというご意見もあるとは思うが、彼はレギュラーと同等の力を持っている。ACLEでの川崎Fの素晴らしい戦いの中でレギュラーの一人として高いパフォーマンスを発揮していたところを見れば、代表の戦力としてさらに今後の成長を見込めるということで、招集させてもらうことが今の日本にとって、将来の日本にとってプラスになると考えて選んだ」と信頼を口にした。
2006年10月16日生まれの佐藤は6月の北中米W杯最終予選でロサンゼルス五輪世代一番乗りで初招集され、インドネシア戦でA代表デビューを飾った期待の18歳。森保監督は最終予選の活動後も現地視察を行っており、堂々の連続選出となった。森保監督はこの日、最終予選活動後の佐藤の振る舞いに着目し、招集理由を次のように語った。
「実は代表に選ばれた後、非常に厳しい戦いが選手の中ではあると思っている。それは何かというと、まずはチーム内で『代表に行ったからどれだけのものを見せてくれるのか』という目がある。短期間でそんなに多くのものが変わらない中でも、期待されるプレッシャーがあるが、練習からチーム内で受けるプレッシャーを乗り越えて、そこでポジションを掴むところができている」
「実際に試合になった時には、対峙する選手がこれまでと違った警戒心を持って、そしてパワーをかけて対峙してくる中、彼はその相手のプレッシャーもしっかりと受け止めながら、自分がチャレンジしていくというところを出せている。自然体の自分を出すだけでも難しい状況のなかで、いま経験値が浅い中でも思い切って前向きに挑んでいけているというところはさらに今後の成長に期待できるということで選ばせていただいた。今回のE-1でも思い切ってチャレンジする姿勢を見せてもらえればと思っている」
(取材・文 竹内達也)
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