森保監督が“代表期間中”ルヴァン杯に強く苦言「サッカー主要国ではまずあり得ない」遠藤航に代わる追加招集見送っていた
日本代表の森保一監督が9日、キリンチャレンジカップ・パラグアイ戦(10日・パナスタ)の公式会見に出席し、負傷のため不参加となったMF遠藤航(リバプール)に代わる追加招集をしなかった理由を説明した。
遠藤は代表活動直前の今月4日に行われたプレミアリーグ前節チェルシー戦に途中出場した後、コンディション調整のためのトレーニング中に負傷。6日に日本代表への不参加が発表されたが、その後もチームは新たな追加招集を行わず、当初の予定より1人少ない26人で活動している。
森保監督は「航の招集の件については招集するかどうかを活動のギリギリまで考えていた」という一方、不参加が決まった時点で欧州組の追加招集を検討したという。それでも「活動が始まってからまたヨーロッパから来てもらうのは本人にとっても負担になるし、チームにとってもすでに26人のメンバーが揃っている中、このままの活動、人数でいいというところで考えた」と決断の理由を明かした。
さらに「国内からの招集も考えた」という森保監督だが、そこに立ちはだかったのは今月8日に第1戦、12日に第2戦が組まれていたルヴァン杯準決勝の存在だった。
ルヴァン杯準決勝にはサンフレッチェ広島、横浜FC、柏レイソル、川崎フロンターレの4チームが出場。森保監督はその4チームの中に「(遠藤の不参加が決まった)火曜日の段階で招集したい選手はいた」といい、EAFF E-1選手権で招集されていたMF川辺駿やMF田中聡が有力候補だったとみられる。ところが最終的には「目の前にタイトルがかかった大会の準決勝という戦いの準備から選手を抜くということをやることは良くないと思って選手を招集しなかった」という。
続けて森保監督はルヴァン杯の日程に強い口調で苦言を呈した。
「この件に関してはいろいろとJFA、Jリーグの方が選手ファースト、日本のサッカーの発展のためにいろんなことを考えて日程調整をしてくださっているが、代表活動とJ1の舞台と同等の戦いが重なるのは世界の中でもほとんどないと思う。サッカー主要国ではまずあり得ないということだと思う」
その上で「これからシーズン移行等々で日程が変わってくると思うが、選手の招集に関してIW(国際Aマッチウィーク)には選手を選べるようにという未来につながっていけばいいかなと思う」と森保監督。今年は11月の天皇杯準決勝も国際Aマッチウィーク中の11月16日に組まれており、アジアサッカー連盟(AFC)主催のアジアカップも欧州シーズンの真っ只中に行われるという課題に直面している中、各種大会日程の再考を強く求めた。
「基本的に(国内では)J1から選手を招集するということで話をさせていただいていて、公式戦がある中で代表戦に来てくれる選手たちは覚悟を持って来てくれているが、自チームのことも気になるもの。アジア杯等々ではヨーロッパの選手も同じような状況になっているが、全集中して戦わないといけない代表戦で、後ろ髪を引かれながら、やはり全集中しきれないところも出てくると思う。そこは選手ファーストということを考えて、今後は選手が思い切って活動ができるようにまた日本サッカーの環境が変わっていくとありがたいと思っている」
(取材・文 竹内達也)
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遠藤は代表活動直前の今月4日に行われたプレミアリーグ前節チェルシー戦に途中出場した後、コンディション調整のためのトレーニング中に負傷。6日に日本代表への不参加が発表されたが、その後もチームは新たな追加招集を行わず、当初の予定より1人少ない26人で活動している。
森保監督は「航の招集の件については招集するかどうかを活動のギリギリまで考えていた」という一方、不参加が決まった時点で欧州組の追加招集を検討したという。それでも「活動が始まってからまたヨーロッパから来てもらうのは本人にとっても負担になるし、チームにとってもすでに26人のメンバーが揃っている中、このままの活動、人数でいいというところで考えた」と決断の理由を明かした。
さらに「国内からの招集も考えた」という森保監督だが、そこに立ちはだかったのは今月8日に第1戦、12日に第2戦が組まれていたルヴァン杯準決勝の存在だった。
ルヴァン杯準決勝にはサンフレッチェ広島、横浜FC、柏レイソル、川崎フロンターレの4チームが出場。森保監督はその4チームの中に「(遠藤の不参加が決まった)火曜日の段階で招集したい選手はいた」といい、EAFF E-1選手権で招集されていたMF川辺駿やMF田中聡が有力候補だったとみられる。ところが最終的には「目の前にタイトルがかかった大会の準決勝という戦いの準備から選手を抜くということをやることは良くないと思って選手を招集しなかった」という。
続けて森保監督はルヴァン杯の日程に強い口調で苦言を呈した。
「この件に関してはいろいろとJFA、Jリーグの方が選手ファースト、日本のサッカーの発展のためにいろんなことを考えて日程調整をしてくださっているが、代表活動とJ1の舞台と同等の戦いが重なるのは世界の中でもほとんどないと思う。サッカー主要国ではまずあり得ないということだと思う」
その上で「これからシーズン移行等々で日程が変わってくると思うが、選手の招集に関してIW(国際Aマッチウィーク)には選手を選べるようにという未来につながっていけばいいかなと思う」と森保監督。今年は11月の天皇杯準決勝も国際Aマッチウィーク中の11月16日に組まれており、アジアサッカー連盟(AFC)主催のアジアカップも欧州シーズンの真っ只中に行われるという課題に直面している中、各種大会日程の再考を強く求めた。
「基本的に(国内では)J1から選手を招集するということで話をさせていただいていて、公式戦がある中で代表戦に来てくれる選手たちは覚悟を持って来てくれているが、自チームのことも気になるもの。アジア杯等々ではヨーロッパの選手も同じような状況になっているが、全集中して戦わないといけない代表戦で、後ろ髪を引かれながら、やはり全集中しきれないところも出てくると思う。そこは選手ファーストということを考えて、今後は選手が思い切って活動ができるようにまた日本サッカーの環境が変わっていくとありがたいと思っている」
(取材・文 竹内達也)
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