大ケガ乗り越え1年ぶり復帰戦が対ブラジル…谷口彰悟「感慨深いけど相手が相手だったので」
DF
[10.14 キリンチャレンジ杯 日本 3-2 ブラジル 味スタ]
左足アキレス腱断裂という選手生命に関わるような大ケガを経て、カタールW杯メンバーのDF谷口彰悟(シントトロイデン)が1年ぶりに日本代表のピッチに帰ってきた。復帰初陣の相手は世界屈指のサッカー大国・ブラジル。その相手に歴史的な逆転勝利を飾った34歳は「こうやって代表の選手としてピッチに立つのは目標としていたし、感慨深いところもあったけど、相手が相手だったのでしっかりとゲームに集中できた」と安堵の表情を浮かべた。
前半はミドルゾーンのブロックでブラジルの攻撃を待ち構え、失点を避ける狙いを打ち出した日本だったが、華麗なパスワークで局面を崩されて2失点。3バックの中央で先発した谷口にとって悔しい立ち上がりとなった。
「彼らのコンビネーションや、ラストパスのアイデアは上手いなというのを正直感じた。自分が真ん中でやっているのであれば、もう少し先読みしてカバーできたりしたらまた違った結果になったと思う。そこは矢印を常に自分に向けて、カバーできたんじゃないかというところは映像を見直しながら振り返っていきたい」
それでも0-2で迎えたハーフタイム、チームの心は折れていなかった。そこで選んだ作戦はカタールW杯グループリーグでドイツとスペインを破ったマンツーマンのハイプレス。今回招集されているCBで唯一、カタールW杯を経験していた谷口もその選択に迷いはなく、この策が見事にハマり、3ゴールでの逆転勝利を導いた。
「前半はしっかりとブロックを組んでというところで入ったけど、ちょっとの隙を突かれたなと。その辺の上手さがブラジルの強みだというのがあったし、ああいう戦い方をするんだったらゼロで進めたかったというのは反省点として持っておきながら、ただ後半にああやって前からハメに行って、相手が解決策を見つける前に点を取れたのは非常に良かった。自分たちもチャンスはあると思いながらハーフタイムに声をかけていた。失点したけど取り返すチャンスはあるよと、行ける行けるとポジティブな声がかかっていたので結果的に逆転できたことは良かった」
それでも今回は親善試合。勝利の喜びはしっかりと味わいつつも、北中米W杯に向けた改善にも余念がない。
「ブラジル相手に勝てるというのは嬉しいことだし、今までの歴史で一回も勝ったことがないというところで自分たちが勝つことができたのは素直に嬉しい。ただパーフェクトなゲームだったかと言われるとそうではない。そこは常に反省しながら、修正しながら次に向かっていく。それがもうディフェンダーとして宿命だと思っているのでその流れでやっていきたい」
カタールW杯の大物喰いを支えた頼れるベテランCBが、華々しい歴史的白星とともに8か月後の大舞台への再スタートを切った。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中
左足アキレス腱断裂という選手生命に関わるような大ケガを経て、カタールW杯メンバーのDF谷口彰悟(シントトロイデン)が1年ぶりに日本代表のピッチに帰ってきた。復帰初陣の相手は世界屈指のサッカー大国・ブラジル。その相手に歴史的な逆転勝利を飾った34歳は「こうやって代表の選手としてピッチに立つのは目標としていたし、感慨深いところもあったけど、相手が相手だったのでしっかりとゲームに集中できた」と安堵の表情を浮かべた。
前半はミドルゾーンのブロックでブラジルの攻撃を待ち構え、失点を避ける狙いを打ち出した日本だったが、華麗なパスワークで局面を崩されて2失点。3バックの中央で先発した谷口にとって悔しい立ち上がりとなった。
「彼らのコンビネーションや、ラストパスのアイデアは上手いなというのを正直感じた。自分が真ん中でやっているのであれば、もう少し先読みしてカバーできたりしたらまた違った結果になったと思う。そこは矢印を常に自分に向けて、カバーできたんじゃないかというところは映像を見直しながら振り返っていきたい」
それでも0-2で迎えたハーフタイム、チームの心は折れていなかった。そこで選んだ作戦はカタールW杯グループリーグでドイツとスペインを破ったマンツーマンのハイプレス。今回招集されているCBで唯一、カタールW杯を経験していた谷口もその選択に迷いはなく、この策が見事にハマり、3ゴールでの逆転勝利を導いた。
「前半はしっかりとブロックを組んでというところで入ったけど、ちょっとの隙を突かれたなと。その辺の上手さがブラジルの強みだというのがあったし、ああいう戦い方をするんだったらゼロで進めたかったというのは反省点として持っておきながら、ただ後半にああやって前からハメに行って、相手が解決策を見つける前に点を取れたのは非常に良かった。自分たちもチャンスはあると思いながらハーフタイムに声をかけていた。失点したけど取り返すチャンスはあるよと、行ける行けるとポジティブな声がかかっていたので結果的に逆転できたことは良かった」
それでも今回は親善試合。勝利の喜びはしっかりと味わいつつも、北中米W杯に向けた改善にも余念がない。
「ブラジル相手に勝てるというのは嬉しいことだし、今までの歴史で一回も勝ったことがないというところで自分たちが勝つことができたのは素直に嬉しい。ただパーフェクトなゲームだったかと言われるとそうではない。そこは常に反省しながら、修正しながら次に向かっていく。それがもうディフェンダーとして宿命だと思っているのでその流れでやっていきたい」
カタールW杯の大物喰いを支えた頼れるベテランCBが、華々しい歴史的白星とともに8か月後の大舞台への再スタートを切った。
(取材・文 竹内達也)
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