「悔しさもあり、J2だったので当然だという思いもあり…」スタンド観戦から3年越しのブラジル戦に臨んだ小川航基
FW
[10.14 キリンチャレンジ杯 日本 3-2 ブラジル 味スタ]
ブラジル代表との前回対戦(●0-1)は悔しさとともにスタンドから見つめていた。当時J2でプレーしていたFW小川航基が3年の時を経て日本代表のユニフォームに袖を通し、勝利の瞬間をピッチで迎えた。
日本とブラジルが前回戦った2022年、E-1選手権を除くとA代表歴がなかった小川は17年のU-20W杯をともに戦ったMF堂安律にチケットを用意してもらい、国立競技場のスタンドから観戦していた。小川は横浜FCでプレーしたこのシーズンでリーグ戦26得点を記録したが、その舞台はJ2。目指す場所と現在地との差を受け止めながら「スタンドから見る悔しさもあり、J2だったので当然だという思いもありながら、いずれはこのピッチに絶対自分が立って点を決めるという思い」を抱えての90分間だったという。
小川はその後、翌年にNECナイメヘンへ加入してエールディビジ1年目で2桁得点を達成すると、24年には海外組を含むA代表に初めて選出。日の丸を背負ってゴールを重ねていき、今月10日にはA代表11試合目で通算10ゴールに到達し、故・釜本邦茂氏の最速2桁得点到達記録を更新した。
そうして迎えたブラジル戦はベンチスタートになったが、1点リードの後半40分から途中出場。逃げ切りを図る時間帯だったこともあってゴール前での仕事はできなかったが、勝利の瞬間をピッチで味わった。「少ない時間で得点も奪えなかったですけどこのピッチに立ったということで、(2022年の)その悔しさに意味があるのかなと思う」とキャリアの歩みを感じた様子だ。
また、ピッチで浴びた歴史的勝利を願う大歓声に「サポーターと一致団結したというか、ひとつになったような感覚があった」。Aマッチキャップを重ねる中、現在は日本代表の一員として「もっともっと(日本の)サッカー熱を高めていかなきゃいけない」との使命感を持っているといい、「今日の勝利はすごく大きな意味を持つんじゃないか」と頷いた。
その上で「これに満足することなく」と小川。出場時間が短かったとはいえ「ゴールを決めた全選手が羨ましい。その言葉であっているか分からないけど、そこは自分の名前があるべきだと思っている」とストライカーとしてのプライドを示し、実直に取り組み続けていくことを誓った。
(取材・文 加藤直岐)
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ブラジル代表との前回対戦(●0-1)は悔しさとともにスタンドから見つめていた。当時J2でプレーしていたFW小川航基が3年の時を経て日本代表のユニフォームに袖を通し、勝利の瞬間をピッチで迎えた。
日本とブラジルが前回戦った2022年、E-1選手権を除くとA代表歴がなかった小川は17年のU-20W杯をともに戦ったMF堂安律にチケットを用意してもらい、国立競技場のスタンドから観戦していた。小川は横浜FCでプレーしたこのシーズンでリーグ戦26得点を記録したが、その舞台はJ2。目指す場所と現在地との差を受け止めながら「スタンドから見る悔しさもあり、J2だったので当然だという思いもありながら、いずれはこのピッチに絶対自分が立って点を決めるという思い」を抱えての90分間だったという。
小川はその後、翌年にNECナイメヘンへ加入してエールディビジ1年目で2桁得点を達成すると、24年には海外組を含むA代表に初めて選出。日の丸を背負ってゴールを重ねていき、今月10日にはA代表11試合目で通算10ゴールに到達し、故・釜本邦茂氏の最速2桁得点到達記録を更新した。
そうして迎えたブラジル戦はベンチスタートになったが、1点リードの後半40分から途中出場。逃げ切りを図る時間帯だったこともあってゴール前での仕事はできなかったが、勝利の瞬間をピッチで味わった。「少ない時間で得点も奪えなかったですけどこのピッチに立ったということで、(2022年の)その悔しさに意味があるのかなと思う」とキャリアの歩みを感じた様子だ。
また、ピッチで浴びた歴史的勝利を願う大歓声に「サポーターと一致団結したというか、ひとつになったような感覚があった」。Aマッチキャップを重ねる中、現在は日本代表の一員として「もっともっと(日本の)サッカー熱を高めていかなきゃいけない」との使命感を持っているといい、「今日の勝利はすごく大きな意味を持つんじゃないか」と頷いた。
その上で「これに満足することなく」と小川。出場時間が短かったとはいえ「ゴールを決めた全選手が羨ましい。その言葉であっているか分からないけど、そこは自分の名前があるべきだと思っている」とストライカーとしてのプライドを示し、実直に取り組み続けていくことを誓った。
(取材・文 加藤直岐)
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