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U-17W杯に臨む日本の“背番号10”は吉田湊海(鹿島ユース)! 得点力だけじゃない…指揮官が期待する“特別な力”

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FW吉田湊海

 世代屈指の背番号10に、指揮官も期待を寄せた。U-17ワールドカップに臨むU-17日本代表メンバーが発表され、FW吉田湊海(鹿島ユース)が10番を着けることになった。廣山望監督は「10番を背負って試合を決めるプレーができる。そして試合の状況にかかわらず、その姿勢を持ち続けられるところは特別な力」と評した。

 この世代で屈指の得点力を誇る。高校1年だった昨年には日本クラブユース選手権とプレミアリーグEASTで得点王に輝き、今夏の日本クラブユース選手権でも2年連続の得点王となった。4月のU17アジア杯では3得点をマーク。鹿島アントラーズのトップチームでも練習から存在感を示し、J1第13節・横浜FC戦では終盤の途中出場でJ1デビューを果たした。

 吉田の“特別な力”とは何か。廣山監督は試合に臨む3要素として技術、フィジカル、メンタルを挙げ、「それぞれ2点2点2点とあるなかで、トータルの合計が高ければ活躍できる。だけど、W杯に関しては掛け算なんじゃないかと話をしている」と独特の考え方を語る。

「技術は大会中に大きく変わることはないけど、そこでメンタリティが2点のところを3点に持っていける選手や、フィジカルもコンディションも2点から1.5点に落とさなくてもできる選手がいる一方、トーナメントの最後で疲弊して2点が1.8点や1.5点になる選手がいる。技術に掛ける数が減って目減りしてしまう選手に対し、2点2点4点くらいある選手もいる」

 持ち前の技術を向上させるメンタリティが大事になるなか、廣山監督は「海外の選手にそういうのを見せつけられて、これまでそれをなんとかしたいという思いがずっとあった」と振り返る。そして、指揮官は吉田にその力を見出した。

「彼に関してはそういう掛け算で力を発揮する部分がある。これは日本の育成年代でぜひ手に入れてほしいベースであるし、彼だけじゃなくてそういう選手はいるが、(吉田には)そういうはっきりした特長がある」

 指揮官は背番号10に信頼を寄せながら、「試合を決める力と合わせて発揮し続けることを期待したい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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