U17アジア杯の反省胸に「主役になって躍動する舞台にしてあげたい」U-17日本代表を熱く支える大畑開コーチ
「僕が誰よりもワクワクしていますね!」
そう言って笑ったのは、U-17日本代表の大畑開コーチだ。U-17ワールドカップに参加しているチームにあって、廣山望監督の副官役として指導に携わってきた。笑顔を絶やさずにチームを盛り立て、時には熱い言葉を投げかける。そんな姿勢でチームを支えている。
「2022年のカタールW杯も、前回のU-17ワールドカップもTSG(テクニカル・スタディ・グループ。大会全体を視察して分析するチーム)として参加していたときにも思っていたんですが、やっぱりワールドカップって選手がバーンと伸びていく場だなと感じています。すごく楽しいんですよ!」
そう語る大畑コーチは大会を戦う中での選手の変化を実感していると嬉しそうに話してくれた。
「選手がほんと1試合1試合自信をつけてきているし、ピッチの中でも自分たちで問題解決したり、主体性もどんどん出てきて、それを感じられるのが楽しいんですよ」
選手の成長にあらためて手応えを感じてることを話したように、ここまではグループリーグを1位抜け、決勝トーナメント1回戦はU-17南アフリカ代表に3-0の快勝と、しっかり結果も残してきた。
ただ、必ずしもこのチームは順風満帆で来ていたわけではない。
今年4月に行われたアジア最終予選を兼ねるAFC U17アジアカップでは1勝しかできず、あわや敗退の危機にも見舞われた。最後はU-17サウジアラビア代表に敗れて、8強で敗退。苦汁もなめている。
選手たちにとって、この悔しい経験が成長へのトリガーになっている面もあるのだが、大畑コーチ自身もこの敗戦については、矢印を自分に向けていたようだ。
「僕がアジアカップの時に選手を躍動させられなかったっていう思いがすごくあるんです。いろんなことが影響してしまったと思うんですが、あの経験があったからと言えるところもある。選手が悩んでいるところもあったかなと思うから、このワールドカップに関しては選手を主役になって躍動する舞台にしてあげたいなということがまずあります」
とにかく選手を解き放つこと。後ろ髪を引っ張られるようなプレーをさせないことを強く意識して指導に当たっている。
「ワールドカップではピッチに立つとき、もう何の迷いもないというか、戦術的にもメンタル的にも自信を持ってパンッて立てるようになってくれたらいいなと思って、スタッフみんなの力を合わせてやっています。この舞台は選手たちが世界に自分をアピールする場ですから」
活動開始から苦楽を共にする中で廣山監督の考えることへの理解も深まり、より「監督の伝えたいことを伝える役割」という自身のタスクも明確化されているようだ。
「ワールドカップと言っても、僕らからしたら“いつもの廣さん”です。実はあんだけ熱いし、本当にメンタリティーに働きかける人だし、でも、ロジックがしっかりしていて、戦術的にも選手をサポートできる人です。本当に国内のキャンプでも海外のキャンプでも、選手に迷いがないように行動してるんです。我々としても、本当に頼もしい限りです」
そんな監督と選手の間に立つことも強く意識しているそうで、「より選手に近い立場にはなるので、伝えやすい言葉で伝えることだったり、あるいはそれに対する選手の意見を聞いて、よりいいものを作り上げていく。そういう仕事ですね」と言う。
また「どんな言葉で、どういうタイミングでというのは意識しています」ともいい、選手のパーソナリティーや置かれてる状況に応じて伝え方も変えているという。どうしても選手が感情的になるときもあるのだが、それはむしろ歓迎しているとも言う。
「感情が判断を上回ってしまうようになるとよくないですが、感情を出してもらうのはいいんですよ。『わかんねえよそれ!』と言ってもらうくらいのほうがいい」
アジア予選ではそうした選手の感情面について「あのときは出してあげられなかった」という反省もある。世界大会という舞台で選手が小さくまとまるのではなく大きく弾けるようにしつつ、同時に監督が試合でやりたいこともしっかり伝えて導いていく。
そのバランスを取りながら大畑コーチは廣山監督を補佐しつつ、U-17代表の選手たちを「あいつらが主役になって輝く場」であるピッチへ送り出す。


(取材・文 川端暁彦)
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そう言って笑ったのは、U-17日本代表の大畑開コーチだ。U-17ワールドカップに参加しているチームにあって、廣山望監督の副官役として指導に携わってきた。笑顔を絶やさずにチームを盛り立て、時には熱い言葉を投げかける。そんな姿勢でチームを支えている。
「2022年のカタールW杯も、前回のU-17ワールドカップもTSG(テクニカル・スタディ・グループ。大会全体を視察して分析するチーム)として参加していたときにも思っていたんですが、やっぱりワールドカップって選手がバーンと伸びていく場だなと感じています。すごく楽しいんですよ!」
そう語る大畑コーチは大会を戦う中での選手の変化を実感していると嬉しそうに話してくれた。
「選手がほんと1試合1試合自信をつけてきているし、ピッチの中でも自分たちで問題解決したり、主体性もどんどん出てきて、それを感じられるのが楽しいんですよ」
選手の成長にあらためて手応えを感じてることを話したように、ここまではグループリーグを1位抜け、決勝トーナメント1回戦はU-17南アフリカ代表に3-0の快勝と、しっかり結果も残してきた。
ただ、必ずしもこのチームは順風満帆で来ていたわけではない。
今年4月に行われたアジア最終予選を兼ねるAFC U17アジアカップでは1勝しかできず、あわや敗退の危機にも見舞われた。最後はU-17サウジアラビア代表に敗れて、8強で敗退。苦汁もなめている。
選手たちにとって、この悔しい経験が成長へのトリガーになっている面もあるのだが、大畑コーチ自身もこの敗戦については、矢印を自分に向けていたようだ。
「僕がアジアカップの時に選手を躍動させられなかったっていう思いがすごくあるんです。いろんなことが影響してしまったと思うんですが、あの経験があったからと言えるところもある。選手が悩んでいるところもあったかなと思うから、このワールドカップに関しては選手を主役になって躍動する舞台にしてあげたいなということがまずあります」
とにかく選手を解き放つこと。後ろ髪を引っ張られるようなプレーをさせないことを強く意識して指導に当たっている。
「ワールドカップではピッチに立つとき、もう何の迷いもないというか、戦術的にもメンタル的にも自信を持ってパンッて立てるようになってくれたらいいなと思って、スタッフみんなの力を合わせてやっています。この舞台は選手たちが世界に自分をアピールする場ですから」
活動開始から苦楽を共にする中で廣山監督の考えることへの理解も深まり、より「監督の伝えたいことを伝える役割」という自身のタスクも明確化されているようだ。
「ワールドカップと言っても、僕らからしたら“いつもの廣さん”です。実はあんだけ熱いし、本当にメンタリティーに働きかける人だし、でも、ロジックがしっかりしていて、戦術的にも選手をサポートできる人です。本当に国内のキャンプでも海外のキャンプでも、選手に迷いがないように行動してるんです。我々としても、本当に頼もしい限りです」
そんな監督と選手の間に立つことも強く意識しているそうで、「より選手に近い立場にはなるので、伝えやすい言葉で伝えることだったり、あるいはそれに対する選手の意見を聞いて、よりいいものを作り上げていく。そういう仕事ですね」と言う。
また「どんな言葉で、どういうタイミングでというのは意識しています」ともいい、選手のパーソナリティーや置かれてる状況に応じて伝え方も変えているという。どうしても選手が感情的になるときもあるのだが、それはむしろ歓迎しているとも言う。
「感情が判断を上回ってしまうようになるとよくないですが、感情を出してもらうのはいいんですよ。『わかんねえよそれ!』と言ってもらうくらいのほうがいい」
アジア予選ではそうした選手の感情面について「あのときは出してあげられなかった」という反省もある。世界大会という舞台で選手が小さくまとまるのではなく大きく弾けるようにしつつ、同時に監督が試合でやりたいこともしっかり伝えて導いていく。
そのバランスを取りながら大畑コーチは廣山監督を補佐しつつ、U-17代表の選手たちを「あいつらが主役になって輝く場」であるピッチへ送り出す。


(取材・文 川端暁彦)
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