“神村学園の司令塔”から“日本の司令塔”へ。U-18日本代表MF福島和毅が1、2戦目の悔しさをバネにSBS杯ラストマッチで光り輝く
MF
[12.21 SBSカップ第3節 U-18日本代表 2-0 U-18オーストラリア代表 藤枝総合]
1、2戦目は苦しんだ。「やりにくさがあって、チームとも戦い方が違う。今日はちょっと慣れて結構やりやすかったのかな」と苦笑いを浮かべたように、MF福島和毅(神村学園高)にとって静岡ユース戦(◯3-0)とU-18スペイン代表戦(●2-4)は納得できるパフォーマンスではなかった。
性格的にちょっと内気で新たな環境に溶け込むことが苦手なタイプではある。来季からプレーする福岡の練習に参加した際も「最初は雰囲氣に慣れなかった」と自嘲気味に話し、今回の「2025 SBSカップ国際ユースサッカー」も合流当初は少なからず戸惑いがあった。初めて会った山口智監督のもとでプレーするとあって、求められていることを少々考え過ぎる節が2戦目まであった点は否めない。
だが、クラブと代表でやり方が違うのは当たり前。これから何度も起こる事象で避けては通れない。そうした状況を打破し、新たなスタイルに対する理解を深めて迎えた第3戦のU-18オーストラリア戦は光り輝いた。
神村学園の“赤”から“青”にユニホームを変えてもやるべきことは同じ。神村学園と同じ背番号14を身に纏った司令塔は立ち上がりから積極的にボールに関わり、3-5-2のインサイドハーフとしてボール回しの中心を担った。適応に苦しんでいた守備でも、この日は周りと連携しながら上手く対応。福島は言う。
「神村の守備は人に対してマンツーマン気味について、ガンガン奪いにいくスタイル。山口さんが求めているのはスペースを埋めたり、外に追い込んでから奪いにいくやり方。そこはチームと違うけど、練習からいろいろ教えてもらって、試合でも理解を深められたと思う」
今年1年取り組んできた課題のミドルシュートでも魅せ、スコアレスで迎えた前半29分に歓喜の瞬間を迎える。左ウイングバックのDF佐藤海宏(鹿島ユース)がマイナス方向に折り返すと、ペナルティアーク付近から右足でゴールを狙う。上手くミートせず相手DFに阻まれたが、もう一度拾って今度は左足を振り抜いた。右隅上段に突き刺さり、渾身のガッツポーズで喜びを表現。過去2試合の経験を生かして以降も攻守で躍動し、ピッチを後にした後半36分まで確かな存在感を示した。
プレーで手応えを掴んだが、ポジション争いはまだ始まったばかり。競争が簡単ではないと理解しており、さらなる成長が必要だと感じている。
「(2年後のU-20ワールドカップは)本気で目指さないと勝てるような大会ではない。まずメンバーにも入れるか分からない場所なので、チームに帰って本気で取り組んでいく必要性を感じました」
これから始まる最後の全国高校サッカー選手権はもちろん、プロキャリアをスタートさせる福岡でルーキーイヤーから活躍できなければ、代表チームで生き残るのは難しい。厳しい競争を勝ち抜く覚悟を決めた男は日本の司令塔となるべく、より高みを目指して研鑽を重ねていく。
(取材・文 松尾祐希)
1、2戦目は苦しんだ。「やりにくさがあって、チームとも戦い方が違う。今日はちょっと慣れて結構やりやすかったのかな」と苦笑いを浮かべたように、MF福島和毅(神村学園高)にとって静岡ユース戦(◯3-0)とU-18スペイン代表戦(●2-4)は納得できるパフォーマンスではなかった。
性格的にちょっと内気で新たな環境に溶け込むことが苦手なタイプではある。来季からプレーする福岡の練習に参加した際も「最初は雰囲氣に慣れなかった」と自嘲気味に話し、今回の「2025 SBSカップ国際ユースサッカー」も合流当初は少なからず戸惑いがあった。初めて会った山口智監督のもとでプレーするとあって、求められていることを少々考え過ぎる節が2戦目まであった点は否めない。
だが、クラブと代表でやり方が違うのは当たり前。これから何度も起こる事象で避けては通れない。そうした状況を打破し、新たなスタイルに対する理解を深めて迎えた第3戦のU-18オーストラリア戦は光り輝いた。
神村学園の“赤”から“青”にユニホームを変えてもやるべきことは同じ。神村学園と同じ背番号14を身に纏った司令塔は立ち上がりから積極的にボールに関わり、3-5-2のインサイドハーフとしてボール回しの中心を担った。適応に苦しんでいた守備でも、この日は周りと連携しながら上手く対応。福島は言う。
「神村の守備は人に対してマンツーマン気味について、ガンガン奪いにいくスタイル。山口さんが求めているのはスペースを埋めたり、外に追い込んでから奪いにいくやり方。そこはチームと違うけど、練習からいろいろ教えてもらって、試合でも理解を深められたと思う」
今年1年取り組んできた課題のミドルシュートでも魅せ、スコアレスで迎えた前半29分に歓喜の瞬間を迎える。左ウイングバックのDF佐藤海宏(鹿島ユース)がマイナス方向に折り返すと、ペナルティアーク付近から右足でゴールを狙う。上手くミートせず相手DFに阻まれたが、もう一度拾って今度は左足を振り抜いた。右隅上段に突き刺さり、渾身のガッツポーズで喜びを表現。過去2試合の経験を生かして以降も攻守で躍動し、ピッチを後にした後半36分まで確かな存在感を示した。
プレーで手応えを掴んだが、ポジション争いはまだ始まったばかり。競争が簡単ではないと理解しており、さらなる成長が必要だと感じている。
「(2年後のU-20ワールドカップは)本気で目指さないと勝てるような大会ではない。まずメンバーにも入れるか分からない場所なので、チームに帰って本気で取り組んでいく必要性を感じました」
これから始まる最後の全国高校サッカー選手権はもちろん、プロキャリアをスタートさせる福岡でルーキーイヤーから活躍できなければ、代表チームで生き残るのは難しい。厳しい競争を勝ち抜く覚悟を決めた男は日本の司令塔となるべく、より高みを目指して研鑽を重ねていく。
(取材・文 松尾祐希)


