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長友がメッシをイラつかせる。激しいチェックで「睨み付けられました」

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[10.8 キリンチャレンジ杯 日本1-0アルゼンチン 埼玉]

 フィジカルは世界NO・1プレイヤーにも通用した。“エースキラー”がまた大仕事をやってのけた。DF長友佑都(チェゼーナ)が対峙したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)を抑え、1-0完封勝利に貢献した。

 メッシは予告どおり、右FWで先発。左SBの長友がマッチアップした。前半16分にはボールを受けたメッシに長友が激しくアタック。ファールを取られたが、サイドでボールを持つと、しつこくマークに行った。これが嫌だったのか、途中からメッシは中央に入ってプレーすることが多くなった。完全なマンマークではなかったが、世界最高のドリブラーをイラつかせるほど激しくチェックした。

 「メッシはイライラしていましたね。睨み付けられましたから。DFとしてはイライラさせたほうがいいので」

 長友はニヤリと笑った。これまでイングランド代表のウォルコット、カメルーン代表のエトーを封じたほか、セリエAでは開幕戦でミランのブラジル代表FWアレシャンドレ・パトを無失点に抑えた実績がある。それに続く“大物狩り”だった。ただ、本人は満足していない。

 「やっぱり凄かったですね。自信? 自信はついたけど、もっと違うところでメッシとやりたい。CLとか、レベルの高い試合でやりたい。そういうところでやれるよう、自分はもっと上にいかないといけない」

 たしかにメッシは怪我上がりで、まだ本調子ではない。日本協会の原博実技術委員長も「まだ5、6割だね」と分析した。長友も万全な状態で、本気のメッシを封じてこそ、満足感につながるという。とはいえ、世界最高峰の一端を体感したのは事実。目標とする世界一のサイドバックにるため、この経験を必ず糧にする。

<写真>メッシをマークしたDF長友
(取材・文 近藤安弘)

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