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高校2年生MF野津田が終了間際の同点弾!!U-19代表候補は千葉とドロー

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[3.14 練習試合 U-19日本代表候補1-1千葉 ユナイテッドパーク]

 13年U-20W杯を目指すU-19日本代表候補は14日午後、ジェフユナイテッド千葉と練習試合を行った。後半17分に先制点を奪われるも、終了間際の44分にMF野津田岳人(広島ユース)が同点弾を決め、1-1で引き分けた。U-19代表候補はこの日午前に流通経済大と練習試合を行い、2-2でドロー。2回の練習試合をいずれも引き分けて今年最初の合宿となる千葉合宿を打ち上げた。

 U-19代表候補は流経大戦に続き、千葉戦でも4-4-2システムを採用。流経大戦から全選手を代えた。GK櫛引政敏(清水)、ディフェンスラインは右から川口尚紀(新潟ユース)、岩波拓也(神戸U-18)、遠藤航(湘南)、山中亮輔(柏)。ダブルボランチは大島僚太(川崎F)と熊谷アンドリュー(横浜FM)が務め、2列目は右に廣田隆治(岐阜)、左に野津田岳人(広島ユース)。2トップは白崎凌兵(清水)と近藤貫太(愛媛ユース→慶應義塾大)が先発した。

 前半5分、ファーストシュートを白崎が放つ。相手DFのミスをつき、ボールを奪取。ドリブルで仕掛けてシュートを放つも、クロスバー上方へ外れた。11日の京都戦でのサブ組とベンチ外メンバーで構成された千葉は直後の6分にFWオーロイへくさびが入るが、U-19代表候補は遠藤と山中が身体を寄せ、シュートまで持ち込ませない。

 その後は中盤の大島と熊谷が起点となり、攻撃を構築していく。前半11分には山中が前線へロングパス。右サイドで受けた熊谷が中央へ折り返すも、DFにクリアされた。同15分には、大島の右CKのこぼれ球をゴール正面で拾った山中がダイレクトでミドルシュート。セットプレーやロングボールでチャンスをつくったU-19代表候補だが、ボールを奪ったあとになかなかスピードアップできず。千葉守備陣を崩すことができない。ポゼッションで上回り、試合の主導権こそ握っていたものの、思うような形でシュートへ持ち込めずに前半を0-0で折り返した。

 後半から櫛引に代わり、GK池村彰太(JFAアカデミー福島→神奈川大)を投入。ディフェンスラインでは遠藤に代えて、DF植田直通(大津高)をピッチへ送りだす。世界8強に輝いたU-17メキシコW杯の岩波と植田のCBコンビの再現となった。

 後半13分には大島が左サイドへスルーパス。抜け出した野津田が自ら仕掛けて、左足シュートを放つ。こぼれに走り込んだ白崎が右足シュートを放つが、クロスバー上方へ外れた。すると後半17分、セットプレーから一瞬の隙を突かれ、失点を喫してしまう。DF武田英二郎の左クロスから走り込んだFW久保裕一にヘディングシュートを決められた。

 1点のビハインドを負ったU-19代表候補は、後半27分に2枚の交代カードを切る。廣田と白崎に代えて、MF杉本竜士(東京V)とMF秋野央樹(柏U-18)をピッチへ送った。これに伴い、熊谷と秋野がダブルボランチを組み、杉本が2列目左サイド、大島が右サイドに入った。野津田が1列ポジションを上げ、近藤と2トップを組んだ。その後はサイドを押し込まれ、安易なミスからボールを奪われる場面が目立つ。なんとか最終ラインが粘るが、ゴールが奪えずに時間は過ぎた。

 しかし終了間際の44分、U-19代表候補は意地を見せた。秋野の縦パスを受けた山中が右サイドの近藤へパス。近藤のクロスに対してファーサイドへ飛び込んだ野津田がDFの背後をとると、必死に左足を伸ばし、値千金の同点ゴールを決めた。勝ち越すことはできなかったが、Jクラブ相手に引き分け。2引き分けで合宿を終えたチームは、4月にUAE遠征と18歳以下のチームで戦うスロバキア遠征を行う。

[写真]後半44分、U-19代表候補MF野津田が左足で同点ゴール
(取材・文 片岡涼)

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