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所属クラブでは監督解任も…決勝アシストの實藤「それがプロの世界」

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[4.11 練習試合 U-23日本代表候補1-0仙台 ユアスタ]

 後半から右SBで出場したU-23日本代表候補DF實藤友紀(川崎F)が決勝点をアシストした。後半7分、ハーフウェーライン付近で相手のパスをインターセプトすると、そのまま自らドリブルで駆け上がった。

「ボールを奪ってからのショートカウンターになって、速いアーリークロスを上げるか、自分で中に入っていくか考えた。(相手の)中の選手がそろってなかったので、自分で上がっていったら、いい感じで宮吉が動いてくれて、うまいところに出せた」

 右サイドのタッチライン際から中に切れ込むようにドリブルで運ぶと、最終ラインとの駆け引きから裏を取ったFW宮吉拓実に絶妙なスルーパス。GKと1対1になった宮吉は左足のチップキックでGKの頭上を越し、先制のゴールネットを揺らした。

 高知大から川崎Fに加入し、プロ2年目の今季はDF田中裕介をベンチに追いやり、開幕から5試合のうち4試合で右SBのレギュラーを務めている。クラブでのパフォーマンスが評価されてのU-23代表候補復帰となったが、この日、クラブは相馬直樹監督の解任を発表。所属チームでも、あらためてポジション争いからスタートする可能性がある。

「残念ですが、それがプロの世界。自分がやることは変わらない」。監督交代には、スタメンとして試合に出ていた自分自身にも責任の一端を感じている。再起を図ったクラブでの巻き返しを、自分自身のロンドン五輪へのアピールにもつなげていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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