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[トゥーロン国際]齋藤!指宿!扇原!U-23代表が3得点でオランダに競り勝つ

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[5.25 トゥーロン国際大会 日本3-2オランダ サン・ラファエル]

 フランス遠征中のU-23日本代表は25日、トゥーロン国際大会のグループリーグ第2戦でオランダと対戦し、3-2で競り勝った。前半3分に先制を許した日本だが、同5分にMF齋藤学が同点ゴールを決めると、後半3分にはFW指宿洋史のゴールで逆転。後半6分、2-2の同点に追いつかれたが、同33分にMF扇原貴宏が勝ち越しゴールを決めた。1勝1敗とし、グループリーグ突破に望みをつないだ日本は27日の最終戦でエジプトと対戦する。

 日本は23日のトルコ戦(0-2)から先発8人を入れ替えた。2戦連続で先発したのは扇原、DF鈴木大輔、GK安藤駿介の3人のみ。システムは4-2-3-1で、DFラインは右から大岩一貴、鈴木、山村和也比嘉祐介。中盤は扇原と村松大輔がダブルボランチを組み、2列目に右から宇佐美貴史高木善朗、齋藤と入り、指宿が1トップを務めた。

 試合は立ち上がりから動いた。前半3分、日本の左サイドから突破を許し、クロスボールをFWグリエが右足ボレーで先制点。いきなり1点ビハインドとなった日本だが、直後に同点に追いついた。左サイドから仕掛けた齋藤が中に切れ込み、PA内に進入。そのまま右足でゴール左隅にねじ込み、試合を振り出しに戻した。

 2列目に入った宇佐美、高木、齋藤の3人が流動的にポジションを変えながらゴールに迫る日本は前半6分、高木からパスを受けた宇佐美がPA内で1対1を仕掛け、右足でシュート。同11分には今度は中央の宇佐美が右サイドにスルーパスを通し、高木が角度のない位置から右足を振り抜いたが、いずれもGKが好セーブ。勝ち越しゴールとはならなかった。

 試合は徐々にこう着状態に入るが、オランダは抜群のスピードを誇るFWルコキが右サイドで起点になるなど、個人技に優れた攻撃陣が日本ゴールを脅かすが、日本も粘り強く対応。前半33分には宇佐美が左サイドの齋藤に預け、齋藤がドリブルで中に切れ込むと、ヒールパスで宇佐美に戻す。PA内左に走り込んだ宇佐美は左足で強烈なシュートを放つが、GKに弾かれ、前半は1-1のまま折り返した。

 後半も立ち上がりに点を取り合った。後半3分、日本は高木のスルーパスに宇佐美がオフサイドラインぎりぎりから抜け出す。PA内に進入し、GKと1対1を迎えると、冷静に横に流し、指宿が滑り込みながら左足で押し込んだ。2-1と逆転し、同5分にもロングフィードから齋藤が決定機を迎えるが、シュートは浮かしてしまう。すると後半6分、ルカクが日本の左サイドを突破。比嘉をかわしてPA内に切れ込むと、カバーに入った山村も振り切り、ゴール前へのクロスをFWテン・フォールデが右足ボレーで叩き込んだ。

 わずか3分でリードを失った日本。徐々にオランダに押し込まれ、劣勢の展開となる中、後半23分、指宿に代えてFW大津祐樹を投入し、最初の交代カードを切った。後半25分にはMFファン・ハーレンの強烈なFKがクロスバーを直撃。運も味方に付け、オランダの猛攻に耐え続ける日本は後半30分、大岩の右クロスに大津が頭で合わせるが、ゴール上へ。少ないチャンスで勝ち越しゴールを目指すと、同33分、執念で決勝点を奪った。

 右サイドから大岩が上げたクロスボールを相手DFがクリアミス。こぼれ球を拾った高木がゴール前に入れると、大津がつないで扇原の足元へ。PA内右から利き足とは反対の右足で豪快に叩き込み、3-2と勝ち越した。

 後半37分には齋藤に代えてMF水沼宏太を投入した日本。終盤には宇佐美と高木も下げ、MF東慶悟、FW大迫勇也をピッチに入れて逃げ切りを図った。オランダの最後の反撃も跳ね返し、そのまま3-2で勝利。欧州の強豪に競り勝ち、今大会初勝利を飾った。


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