beacon

広島は公式戦9戦ぶり無得点でドロー、大宮は新監督初白星はお預け

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.23 J1第15節 広島0-0大宮 広島ビ]

 3連勝中の2位サンフレッチェ広島はホームで3連敗中の15位大宮アルディージャと対戦し、0-0で引き分けた。4連勝はならず、公式戦9戦ぶりの無得点で試合を終えた。首位・仙台の結果次第では、勝利すれば首位浮上のチャンスだったが、2位のままとなっている。一方の大宮はベルデニック監督就任後、2戦目となった試合でドロー。新監督初白星はお預けとなった。

 前半11分、広島がセットプレーからチャンスをつくる。PA手前右からのFK。相手の裏をかき、横パスを受けたゴール正面のMF石原直樹がシュートを打つがDFに弾かれる。こぼれがゴール前のDF森脇良太の足元に流れるも、森脇の振り向きざまシュートはゴールネットを揺らすことはできず。その後も中央でボール奪取したMF森崎和幸が自らドリブルで持ち込み、ミドルシュートを放つが枠を外れた。0-0のまま試合は進む。

 対する大宮はMFチョ・ヨンチョルが出場停止。前線でFW長谷川悠が奮闘するも、なかなかチャンスをつくることはできずに時間は過ぎる。前半22分にはゴール正面でパスを受けた長谷川が自らシュート。ポスト右へ外れた。同28分には左サイドから仕掛けたDF下平匠がクロスを上げる。最後は長谷川がシュートを放つも枠を外れた。0-0で前半を折り返した。

 後半に入っても流れは変わらない。広島が果敢に仕掛ける。後半3分には森崎和のパスを受けたMF高萩洋次郎がゴール正面からシュート。GK江角浩司の好セーブに阻まれる。同19分にはセットプレーからチャンスメイク。高萩の右CKから、ファーサイドでフリーの森脇がシュートを打つがふかしてしまった。ボールは大きくクロスバー上へ外れる。同29分にはMFミキッチが右サイドをドリブル突破。クロスを入れると最後はMF石原直樹がヘディングシュート。DFにクリアされた。1点が奪えない。

 大宮は押し込まれる場面が続くが必死に耐える。隙をついてカウンター。下平の左クロスからMF渡部大輔がシュートを打つが枠を外れた。最後まで交代枠を使わない大宮は11人がとにかく守備で奮闘。ゴール前を固め、広島に得点を許さなかった。終了間際のロスタイムには広島が決定機。途中出場のDFファン・ソッコの左クロスからFW佐藤寿人が頭で合わせるも、ポスト右へ外れた。0-0で試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 試合後、大宮のベルデニック監督は「観客の皆さんにとっては、美しい試合ではなかったかもしれないが、我々はディフェンシブに戦い、最後まで守備のオーガナイズをして戦えたことは評価できる。広島が攻撃面で上位にいるチームということを考えると、きょうの試合での勝ち点1は満足している」とコメント。「我々はここ最近で3、4失点していた。そういう意味ではきょうのような戦い方を敷いたことは間違いではなかった」とリーグ屈指の攻撃力を誇る広島を完封しての勝ち点1に手応えがあったことを強調していた。

TOP