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広島が清水弾&佐藤2発で川崎Fに完封勝利、10年ぶり首位奪取!!

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[7.14 J1第18節 広島3-0川崎F 広島ビ]

 サンフレッチェ広島が10年ぶりに首位に立つ!! 2位広島はホームで8位川崎フロンターレと対戦し、3-0で勝利した。J1の得点ランキングで単独トップに立つFW佐藤寿人が自身通算14点に伸ばす2得点の活躍。守備陣も奮闘をみせると完封勝利で連勝を飾った。首位・仙台がこの日の試合で名古屋と引き分けたため、勝ち点36で並ぶと得失点+19でも並んだ。そのため、総得点で仙台を上回った広島が首位奪取に成功した(総得点、広島:37、仙台:34)。広島がJ1で首位に立つのは2002年の第1ステージ・第1節終了時点以来、実に10年ぶりのことになる。

 前半2分、セットプレーから早くも広島が先制した。MF高萩洋次郎の左CKからファーサイドでフリーのMF清水航平が右足ボレーを叩き込む。PA手前、距離のある位置からの一撃はゴールネットを揺らした。1-0と幸先よく先制点を奪った。

 さらに前半15分には2-0に突き放すゴールが生まれる。DF井川祐輔がGK西部洋平へバックパス。すると西部へプレッシャーをかけた佐藤がボールをかっさらうと、もつれ合いながらもシュート。これがゴールネットへ吸い込まれ、2点差に突き放した。広島の勢いは止まらない。4分後の前半19分には3点目。MF石川大徳の右クロスを佐藤が頭で叩き込んだ。佐藤の今季通算14点目で3-0に持ち込む。そのまま前半を折り返した。

 一方、前半でまさかの3失点を喫した川崎Fは後半開始から選手交代。FW田坂祐介に代わって、DF山越亨太郎をピッチへ送る。風間八宏監督の指揮していた筑波大から特別指定選手として、承認されたばかりの山越が早くもJデビューを果たした。後半5分にはMF中村憲剛のロングパスに左サイドへ抜け出た山越が自らシュート。左足を迷いなく振りぬくも、クロスバー上へ大きく外れた。

 流れを変えたい川崎Fは後半6分には2枚目の交代カードを切る。FWレナトに代わって、FW矢島卓郎が出場した。後半23分にはDF田中裕介が右サイドをオーバーラップ。クロスはニアサイドで相手DFにクリアされるも、ファーサイドでこぼれを拾った矢島が右足ダイレクトでシュート。これはポスト右へ外れていった。1点が奪えない。

 対する広島は3点リードしているだけあり、余裕のゲーム運び。後半13分には2得点の佐藤に代わり、MF森崎浩司を投入。その後は攻勢を強めてきた川崎Fのプレッシャーをかいくぐりながら丁寧にボールをつなぐと、守っては体を張って、相手の攻撃を跳ね返した。後半34分には先制点の清水に代えて、FW井波靖奈が出場した。終了間際の44分には高萩の縦パスに抜け出したMF石原直樹がシュートを狙うも4点目にはつながらない。

 まずは1点を返したい川崎Fだったが、効果的な攻撃をみせることはできず。なかなかシュートまで持ち込めなかった。後半40分には最後の交代枠を使い、MF楠神順平に代わって、FW小松塁を投入。しかし小松までボールがつながらない。中村が必死に前線へパスを狙うが決定機はつくれなかった。そのまま試合は終了。広島が3-0の完封勝利を飾ると、ついに首位に立った。

 試合後、2得点の活躍をみせた佐藤は「きょうは両サイドが若い選手だったが本当に良く頑張ってくれて良かった。ベテランの選手にとってはいい刺激になりますし、チームとしてとてもいいこと」とコメント。首位奪取を受けて、「これからは追われる立場でリーグ戦を戦っていけると思うので、そのプレッシャーと戦いながら、自力でタイトルを取る資格はあると思うので頑張っていきたい」と力強く話した。

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