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計7発のシーソーゲーム、U-23組の扇原&山口らゴールも、A代表の意地みせ前田が2発!!磐田が逃げ切る

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[8.18 J1第22節 磐田4-3C大阪 ヤマハ]

 8位ジュビロ磐田はホームで14位セレッソ大阪と対戦し、4-3で勝利した。磐田が2度リードを奪うも、U-23日本代表のMF扇原貴宏やMF山口螢らのゴールで、一時はC大阪が3-2と逆転する。しかし終盤に日本代表FW前田遼一が2得点を挙げ、磐田が4-3で逃げ切った。磐田は7月14日の札幌戦以来、4戦ぶりの白星獲得。一方のC大阪は2戦勝ちなし(1分1敗)となってしまった。

 磐田はベネズエラ戦から中2日ながら日本代表のFW前田遼一とDF駒野友一が先発。またロンドン五輪で3位だったU-23韓国代表のMFペク・ソンドンも先発出場を果たした。
 対するC大阪はロンドン五輪を戦ったU-23日本代表のMF山口螢とMF扇原貴宏が先発し、FW杉本健勇はベンチスタートとなった。

 試合は前半から大きく動く。まずは前半9分、駒野の左CKからニアサイドに飛び込んだDF藤田義明が頭で合わせ、先制に成功する。しかし4分後の前半13分、ロンドン組の山口が鮮やかなミドルシュートで試合を振り出しに戻した。扇原の左CKはニアサイドのDFにクリアされるも、PA手前左にいた山口がバウンドしたこぼれ球の芯を捉え、右足でミドルシュート。低い弾道のシュートはゴールネットへ突き刺さった。C大阪が1-1に追いついた。

 しかし3分後の前半16分に磐田が2度目のリードに成功する。駒野の右サイドからのFKはクリアされる。それでもこぼれ球を展開。駒野の右クロスをニアサイドでクリアしようとした扇原が頭で後方へ流してしまう。これに詰めていたDF菅沼駿哉が冷静に流し込んだ。菅沼のJ初ゴールで磐田が2度目のリードを奪った。

 その後も一進一退の攻防が続く。すると前半26分には、扇原が持ち前の左足で再び試合を振り出しに戻した。右サイド遠目の位置からのFK、左足で蹴り込まれたボールは壁を越えると、そのままゴールネットへ吸い込まれた。U-23日本代表の山口に続いて、今度は扇原がゴール。2人の活躍でC大阪が2度追いついた。前半を2-2で折り返す。

 後半に入っても互いに攻撃の手を緩めず、激しい展開が続く。後半11分にはC大阪がチャンスメイク。DF茂庭照幸の右クロスはDFにクリアされるも、後方から走り込んできた扇原がダイレクトでシュート。強烈な一撃だったがクロスバー上へ外れていった。

 しかし後半23分、ついにC大阪が逆転に成功した。中盤で山口の横パスはDFにカットされるも、弾かれたボールが右サイドのDF酒本憲幸の足元へ流れる。駆け上がった酒本が右クロス。ファーサイドに詰めていたFWケンペスがヘディングシュートを叩き込んだ。C大阪が2度のビハインドを跳ね返すと、ついに逆転した。

 その後は互いに選手交代。磐田は後半29分にペクと松浦に代わり、FW山崎亮平とFW阿部吉朗を投入。C大阪は同30分にケンペスに代わって、U-23日本代表の杉本。同33分にはMFシンプリシオに代えて、MF横山知伸をピッチへ送った。激しい攻防が続くも、なかなかゴールは生まれない。

 後半34分に磐田が最後の交代カードを切る。MF小林裕紀に代わって、東京Vから期限付き移籍したMF小林祐希をピッチへ送った。小林が左右にパスを振り、リズムをつくると流れは変わる。後半37分、中央でボールを受けたMF山田大記が左サイドへスルーパス。抜け出したDF宮崎智彦の左クロスにゴール正面へ飛び込んだ前田がヘディングシュートを叩き込んだ。磐田が3-3に追いついた。

 この勢いは止まらない。同点弾から3分後の後半40分には磐田が逆転弾。右サイドから仕掛けた途中出場の山崎がDFを振り切ると中央へ折り返す。ニアサイドの阿部がつぶれると、ゴール前にいた前田が冷静にシュートを決めた。日本代表FW前田のこの日2点目で4-3と磐田が勝ち越した。そのまま試合は終了。磐田が4戦ぶりの白星を手に入れた。

 試合後、2得点を挙げてチームを勝利に導いた前田は勝因を聞かれ、「相手よりもいっぱい点を取ったからだと思う」とハニかむと「これに満足せずに頑張っていきたいです」と意気込んだ。

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