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広島は寿人弾で先制も、駒野の直接FKで追いつかれドロー、首位陥落…

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[9.1 J1第24節 磐田1-1広島 ヤマハ]

 サンフレッチェ広島は首位陥落……。首位に立つ広島は敵地で4位ジュビロ磐田と対戦し、1-1で引き分けた。前半20分にJ1得点ランク首位のFW佐藤寿人の今季18点目で先制するも、同34分に日本代表DF駒野友一に同点弾を決められた。2戦勝ちなし(1分1敗)となり、勝ち点1を上乗せしたものの、勝ち点1差の2位・仙台がこの日の試合で勝利したため、勝ち点1差下回ると2位に転落した。

 磐田は日本代表FW前田遼一と駒野が揃って先発。また前節の柏戦(3-0)に続いて左サイドにはMF菅沼実が入った。対する広島はMFミキッチが負傷欠場。前線ではMF森崎浩司とMFファン・ソッコが先発した。

 試合が動き出したのは前半19分だった。サイドを起点に磐田が決定機を迎える。左サイドをドリブルで駆け上がった菅沼が後方へボールを戻す。これを受けたFW藤田義明が縦パス。反応したMF山田大記がワントラップから強烈な左足シュートを放つ。これは惜しくもポスト右を叩くと、GK西川周作にキャッチされた。

 するとピンチを一転。広島が直後のワンプレー、森崎浩の右クロスからチャンスを演出。アーリークロスに佐藤が飛び込むもDFにクリアされた。それでも、ここで獲得した右CK。森崎浩が蹴り込んだボールにゴール正面の佐藤が合わせた。DF菅沼駿哉と前田の間からヘディングシュート。J1得点ランキングで単独首位を走る佐藤の今季18点目で広島が先制に成功した。

 なんとか追いつきたい磐田は、前田が日本代表ストライカーとしての意地をみせる。前半24分には駒野の右CKに合わせ、ゴール前でヘディングシュート。フリーで放った一撃は決まったかと思われたがわずかにポスト左へ外れた。それでも同34分、ドリブルで右サイドからPA内へ切れ込もうとした駒野をDF水本裕貴が倒し、磐田が絶好の位置でFKを獲得する。駒野が右足で直接狙ったボールは壁の右側をすり抜け、ゴールネットを揺らした。前節の柏戦でも直接FKを決めていた駒野の2戦連発弾で1-1に追いついた。

 追いつかれた広島は前半40分にアクシデント。MF青山敏弘が負傷交代し、代わってFW石原直樹が出場した。これに伴い、森崎浩がポジションを一列下げ、前線に石原が入った。その後はスコアは動かずに1-1で前半を折り返した。

 後半に入ると、なかなかスコアは動かない。後半19分には前田のパスを受けた菅沼がPA左から仕掛けて左足シュート。思い切りの良い一撃だったがポスト左へ外れていった。対する広島は後半22分、ファン・ソッコの縦パスに抜け出したDF森脇良太がシュート気味の右クロス。ゴール正面でバウンドしたボールは味方が触れば1点という場面だったが、反応できず。そのままクリアされた。1-1のままに時間は進んだ。

 先に動いたのは磐田ベンチ。後半30分に松浦に代えて、今夏に獲得した新戦力のFWハン・サンウンをピッチへ送る。対する広島はMF高萩洋次郎が果敢に仕掛け、後半40分には最初の交代カードを切る。森崎浩に代わって、FW大崎淳矢が出場した。直後には磐田がチャンスを迎える。駒野の右CKからゴール正面でフリーの藤田がヘディングシュートを放つも決めきれない。ボールはポスト左へ逸れた。終了間際には互いに激しい攻防を繰り広げるも、2点目は生まれず。上位対決は1-1の引き分けに終わった。

 今節の結果、広島は敵地で勝ち点1を上乗せし、勝ち点を44に伸ばしたものの2位に転落。1位には勝ち点45の仙台が返り咲き、3位は浦和(勝ち点42)、4位には勝ち点を38に伸ばした磐田が並ぶことになった。

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