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首位・広島が3連勝!!寿人のクラブ最多得点記録となる今季20点目などで4発勝利

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[9.29 J1第27節 広島4-1鳥栖 広島ビ]

 連勝中の首位サンフレッチェ広島はホームで5位サガン鳥栖と対戦し、クラブ最多得点記録を更新するFW佐藤寿人の今季20得点目を含む2得点の活躍などで、4-1で勝利した。3連勝で勝ち点53に伸ばすと、この日の試合で勝ち点2差の2位・仙台が敗れたため、その差は勝ち点5差に開いた。今季も残るは7試合。優勝へ向け、大きな勝ち点3獲得となった。

 前半から広島が果敢に仕掛ける。前半20分にはMF石川大徳の右クロスからゴール正面のMF高萩洋次郎が強烈な右足ボレー。GK赤星拓に弾かれた。対する鳥栖は得意のセットプレーからチャンスメイク。MF藤田直之が右サイドからロングスロー。ファーサイドへ流れたボールを拾ったMF金民友がシュートを打つも枠を外れた。

 すると前半30分に広島が先制に成功した。右サイドから中央へドリブルで切れ込んだMF森崎浩司が左サイドへパス。抜け出したMF清水航平がドリブルで仕掛ける。PA内左、切り返しでDF岸田翔平をかわすと、右足シュート。GK赤星の指先をかすめたボールはゴールネットを揺らした。広島が清水の2戦連発弾で1-0と先制した。この日の鳥栖はDF丹羽竜平が出場停止。代わって右SBに入っていた岸田だったが、かわされてしまった。

 さらに前半34分には広島が追加点。PA内右で仕掛けた石川がDF磯崎敬太に倒されて、PKを獲得した。キッカーを務めるのはFW佐藤寿人。ゴール右上隅へ冷静に決めた。2-0と差を広げ、前半を折り返した。

 後半に入っても広島の勢いは止まらない。後半13分には追加点。森崎浩が前線へロングボール。これをDF呂成海が処理を誤る。こぼれを拾った佐藤が右サイドへドリブルで仕掛け、ゴールライン際からマイナスのパス。ゴール前へ詰めていた森崎浩が右足ダイレクトでシュートを決めた。3-0と試合を決定づけた。

 後半22分には3点リードの広島ベンチが先に動く。石川に代わって、MFミキッチを投入した。後半25分には鳥栖が選手交代。FW池田圭と金に代えて、FWトジンとFW岡田翔平が出場した。その後の鳥栖はセットプレーからチャンスをつくるも、シュートで終わることはできない。同34分には最後の交代カードを切り、MF岡本知剛に代えて、MF高橋義希がピッチへ送られた。後半ロスタイム2分には鳥栖が意地を見せる。MF水沼宏太の右クロスがゴール正面でワンバウンド。ファーサイドで合わせたFW豊田陽平が豪快なダイビングヘッドを決めた。3-1と2点差に詰め寄る。

 しかし、すかさず広島が再び3点差に突き放した。終了間際のロスタイム5分、後方からのボールに抜け出した佐藤がPA内でGKを正面に右足ループ。これがゴールネットへ吸い込まれた。この日2点目を決めた佐藤にとって、今季通算20得点目。1994年にFWハシェックが決めた19得点を抜いて、クラブのシーズン最多得点記録を更新した。昨季、名古屋のFWケネディは通算19得点でJ1得点王に輝いた。それを大きく上回るペース。今季7試合を残しての通算20得点目。佐藤の大台にのせるゴールで試合を締めくくった。広島が4-1で勝利した。

 試合後、クラブ記録を更新する20得点目を決めた佐藤は「チームメイトみんなが取らせてくれているので嬉しいです」と笑顔。終了間際、失点直後のゴールについて「あのまま終わったら締りが悪かった。最後に仕事ができて良かった」と清々しい表情を浮かべた。

 また、先制点で今季4得点目を挙げた清水は「あと2、3点は取っていきたいと思っています」と貪欲にコメント。今季の試合で清水が点を取った試合は無敗記録が続いているが、それについて問われると「そういうジンクスが続くように頑張っていきたいです」と笑顔で意気込んだ。

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