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G大阪は痛恨ドロー…残留圏浮上ならず

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[11.24 J1第33節 G大阪2-2F東京 万博]

 J1第33節、16位・ガンバ大阪対10位・FC東京の一戦は2-2で引き分けた。

 今節の結果次第ではクラブ史上初のJ2降格が決まる可能性のあるG大阪。最近10試合を4勝4分2敗と勝ち越しながらも残留圏16位以内へ浮上することができなかった。そしてこの日も一時勝ち越しながら痛恨のドロー。12位のC大阪が敗れたため、J1残留の可能性を残したが、降格圏16位で最終節を迎えることとなった。

 DF岩下敬輔を出場停止で欠くG大阪はCB中澤聡太が6月30日の柏戦以来、約5か月ぶりの先発。13戦14発のFWレアンドロを1トップ、トップ下にMF家長昭博を配置する布陣を取った。一方のF東京は左SB太田宏介が6月16日の横浜FM戦以来となる先発。FW渡邉千真を1トップに配置し、右MFルーカス、左MF長谷川アーリアジャスールの構成でアウェー戦に臨んだ。

 スタンドが青く染まったホーム最終戦で是が非でも勝ち点3が欲しいG大阪は家長、MF遠藤保仁、MF倉田秋といった中盤がDFに詰め寄られても正確にボールを動かしてチャンスメーク。前半7分には中央のレアンドロのスルーパスに反応した家長が決定的な左足シュートを放つ。

 G大阪は12分にも縦パスに反応した家長がPAでの好トラップで決定機を作り出す。だが、GK権田修一の好守で阻んだF東京は渡邉とルーカスを起点としたポゼッションとショートカウンターからG大阪ゴールへ迫った。F東京はややイージーミスも目立つG大阪から流れを奪うと21分、自陣から20本以上のパスをつないで揺さぶり、太田が左クロス。中央で潰れたルーカスの背後から走りこんだ右SB徳永悠平が豪快な右足シュートをゴールへ突き刺した。

 対するG大阪は相手の守備ブロックを崩すことができず。7分に家長が放った後はシュートシーンをつくり出せないまま時間が過ぎていった。それでも33分に長谷川の決定的な右足シュートをGK藤ヶ谷陽介のビッグセーブで阻むと、直後にセットプレーから同点ゴールを奪った。37分、右中間の位置でレアンドロが獲得したFKから遠藤が絶妙なクロスボールを配球。DFを振りきって中央へ飛び込んだ家長が同点ヘッドを叩き込んだ。

 F東京は後半開始直後に相手の連携ミスから左サイドでボールを拾った渡邉がGK不在のゴールへ右足シュート。だが、これがゴール左ポストを叩くと、9分にも長谷川のコンビで左サイドを崩した太田が決定的な左足シュートを放ったものの、GK藤ヶ谷の好守の前に勝ち越すことができない。16分にもルーカスに決定的なシュートを放たれたG大阪だったが、それでも幸運な形で勝ち越しに成功する。後半16分、交代出場のMF佐々木勇人が中央からドリブルシュート。これはヒットしなかったが、レアンドロの仕掛けのこぼれ球を中央で拾った家長がGKとの1対1を冷静に沈めて逆転した。

 G大阪はこの後、MF阿部浩之、FWパウリーニョと攻撃的なカードをピッチに送り出して押し切ろうとしたが、逃げ切ることはできなかった。後半39分、F東京はMF米本拓司の展開から左サイドを縦に切れ込んだ太田がラストパス。FWネマニャ・ヴチチェヴィッチの右足シュートはクロスバーを叩いたものの、跳ね返りを渡邉が体ごとゴールへ押し込んで同点に追いついた。G大阪は4分が表示された後半アディショナルタイムまで人数をかけて攻めたものの、勝ち越すことができず。残留圏へ浮上することができず、崖っぷちに追い込まれた。

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