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3位へ望みつなげた柏、FW工藤「ACL取って、笑って終わりたい」

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[11.24 J1第33節 柏1-0神戸 柏]

 王者がホーム最終戦で意地を見せた。昨シーズン優勝したメンバーそのままに、DF那須大亮らを補強し、連覇に向けて万全の態勢で臨んだ柏レイソルだったが、シーズン序盤は結果がついてこなかった。初めてのACL出場で、選手は明らかに精彩を欠いていた。一時は15位まで低迷し、残留争いも視野に入ってきたがACL敗退が決まった6月から復調。次第に順位を上げていき、最終節を前に4位に返り咲いた。

 とはいえ、3位サガン鳥栖との勝ち点差は「1」。自力でACL出場権を勝ち取ることはできない。「貪欲に勝ちにいきたい。ACL(出場権を)取って、笑って終われるようにしたい」。エースストライカーのFW工藤壮人は必勝を誓った。

「鹿島は力を持っているチーム。ナビスコ杯では勝てなかったし、最後は勝ちたい。昨年のカシマスタジアムでいいイメージはできているので、再現したい」。昨季、7年ぶりに“鬼門”カシマスタジアムで勝利した柏(1-0)。その決勝点の再現をするつもりだ。

 9試合ぶりのフル出場をはたしたFW田中順也も「結構点を取れたし、楽しかった。(柏は)毎年出なきゃいけない。取り逃さないように頑張りたい」と6試合で4得点をあげたACLへ思いを馳せる。

 鳥栖、柏、浦和レッズ名古屋グランパス横浜F・マリノス、の5チームによる熾烈な3位争い。優勝は決まってしまったが、残留争いとともに、最終節も目が離せない。

(取材・文 奥山典幸)

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